表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
49/204

付き合ってられない

アー付き合ってらんねぇ!


颯斗と凛花と来夏は、緑に背を向けて走り出した。

パタパタ・・・



「鬼が来たのか?」


のんきに緑が笑ってる。


何なんだ?


こいつ。


おかしいんじゃね?


パタパタ・・・


3人の足音が世界に木霊する。




3人は、肩をすくめた。

「やれやれ」


さぁ、これからどうするか・・・


考えないといけないな。


ドスン、ドスン・・・



あの足音だ。





 ____________________鬼だ。



颯斗は、背中に凛花と来夏を乗せ、振り返った。


「緑は?」


「ほっとけよ」


颯斗は、足元の小石を前足でコロコロと転がして遊んでいる。


「置いていくの?」


「あんな奴いらねぇ。」


凛花は、口を三角にした。


しかし、何も聞かない、と前足で耳を倒して塞いだ。


「この冷酷」


空へ飛び上がると、風が冷たかった。


頬が、カチカチと凍るような感じがする。


颯斗も、寒そうにブルリッと体を震わせた。


来夏は、何も喋らず地上を眺めていた。


「颯斗、大丈夫?」


凛花は、颯斗の白い毛を撫でながら言った。


「大丈夫」


颯斗は、強がってる。


別に・・・強がらなくていいのに。

何か、勘違いしてるんじゃないかな?………何の勘違いかはわからないけど!


「どこまで行くの?」



「どこまでも行くさ。停まろうと思えば、そこで止まればいい。」


そう、言うとまた、黙り込んでしまった。


「そう・・・」


なんか、つまんない!


もっと、面白いことがしたい!


バタンと、また颯斗の背中に凛花は寝転がった。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ