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頭堅いやつ、存在感0

ペナルティ・・・


一体どんなことだろう。


「誰にしますか?」


支配人が、催促をする。


紅と颯斗は、うんうん、うなったまま何も答えない。


「じゃあ、ルーレットにしましょう。」


人の答えも聞かずに、ルーレット台を用意し始めた。


支配人は持っていたえんじ色の、トランクケースを地面に置き、開いた。


「もうすぐですから・・・」


焦っているのか、白い骨から滴が噴出してくる。


一体、どこから出てくるのやら。


やっと、準備が終わると汗をハンカチでポンポン吹いている。


「これで大丈夫です。」


颯斗は、しゅるるると人間に戻った。


服についた羽を払っている。


「ルーレットをだれか・・・」

支配人は、あわわと焦りながら喋る。


「じゃあ、紅やって。」


凛花が、紅に権利を渡す。


「・・・」

嫌な予感しか、私はしないんだけど・・・


紅は、渋々ルーレットの端に指をかけぐりんと回した。


ギュルルルルル


錆びた部品が、無理やり回る音がする。


真っ黒なルーレットは、悪魔を連想させる。


カタカタ・・・


少しずつ回転がゆっくりになる。


カタン・カタン・カタン・・・


ピタッ


「一体、だれかなぁ?」


--------sei


「セイです。」


「セイって誰だっけ?」

「えっと・・・あの・・・頭固いやつ?」

「トウジと兄弟のやつ?」


凛花と颯斗と紅の頭の上に{はてな}がポワンっと浮かぶ。






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