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貴方重いです
「う~ん。」
「いろんなとこ探したけどなぁ」
3人は、だるそうに空中捜索を続ける。
颯斗は、あくびをしながら羽を動かす。
「探すのめんどくせぇ。」
颯斗は、シュルルルるると人間の姿に戻った。
そのため、3人は地面へ落ちていく。
「いきなり戻すな!」
凛花がどなっても関係ないと、そっぽを向く。
体を必死に動かして、頭から落ちない向きに変える。
(落ちるぅぅぅぅぅぅ!)
その時、目の前に白い壁が現れた。
ーーーー颯斗!
「乗れ!」
「うん」
「颯斗!なんで俺は乗せないんだよ」
「重量オーバー!」
「ああ?」
「子供に大人が乗るな」
「俺が重いっていうのかよ!?」
「うん」
「うん!?」