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泣くなよ

ユズリ


「もう、誰にも会えないのかしら・・・」


ユズリは、炎に囲まれ逃げられない状態にいた。


何故こうなったかというと、それは、数時間前ーーーーーー


炎の島は、その名の通り島を炎が支配している。


そこにたどり着いたユズリは、さまよっていた。


そのため、体は火傷だらけに。そして、休憩しようとしたところその建物まで炎


が回ってきたのだ。


建物内は、煙が充満している。


涙と煙で視界は、ぼやけもう、方角もわからない.


「誰か・・・」


意識が朦朧としてくる。


ダメだ、と思っても視界はぼやけてーーーー


その時、わずかな視野に白い生き物がいるのに気がついた。


「ユズリ!!」


聞き覚えのある声・・・キンキンした声。覚えてる。絶対に忘れない人物。


ーーーーーー凛花。大切な人。


「ユズリ!!」


ユズリは、凛花の腕の中で・・・


「ユズリ!!」


ユズリの白い頬を雫が流れて行った。


「ユズリ・・・!?」


次第に冷たくなって行く・・・


待って!行かないで!死んじゃやだ!


「凛花・・・・・行こう。」


「・・・」


「俺たちも危ないから。」


「残るよ。」


「何言ってんだよ!炎の島は、別名『殺人島』って呼ばれてるんだ!10分この島にいたら、生きて帰れる保障はねぇ!」


凛花は、仕方なく泣きながらユズリを抱いて颯斗の背中に乗った。


颯斗は、2人が乗ったことを確認すると大空へ舞い上がった。


「もっと・・・早く、見つけてあげれたら・・・」


「泣くなよ!」


「これで泣くなって無理だよ!」


颯斗は、グンと高度を下げていった。

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