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1人で生き抜く


「みんな・・・どこ?」


教会には、凛花が一番乗りだった.


「凛花!」


「颯斗!」


そうだ、颯斗の事すっかり忘れてた・・・


チームにも入れてないし.


「何?」


「俺、A、Bどっちのチーム?」


「チームは解散したよ?」


「えっ?」


「みんな、バラバラになっちゃった.」


「マジかよ。んで?この地域にいるのか?」


「わかんない・・・」


「おったまげた~リーダーのくせにそれくらいもわかんねぇのか?だから、リーダー失格にされるんだよ。」


「ムカッ!」


「第1、最年少のお前がリーダーなんておかしいだろ?大人がどうして子供の下で働く?動く?指示に従う?」


「それは・・・長く生きているーーーーーー」


「あいつらの方が長く生きている。凛花、まだ12年しか生きてないだろ?」


「うっ。」


「人生とゲームは同じだ!つまり、あいつらは、このゲームでも『ベテラン』だ」


「・・・」


「どうした?言い返さないのか?」


「分かってるよ・・・それくらい。」


「分かればいいんだよ。次、あった時にリーダー交代しとけ.」


「そんな・・・」


「ま、また会えるかすら分からねぇけどな!」


ドスン!


颯斗を押し倒し、


凛花は、颯斗に馬乗りになった。


その拍子に颯斗は、地面に頭をぶつけた.


「イッテェ!何すんだよ!」


「さっきの言葉、取り消して。」


「はぁっ!?どの言葉だよ!」


「『また会えるかすら分からねぇけどな!』に決まってんじゃん!」


颯斗は、眉間にシワを寄せながら言い放った。


「このゲームで、全員が生きて会おうなんて無理に決ってっだろ?鬼は、神出鬼没だぜ?」


怒りは、爆発寸前だった.


「生きて会えないなんて、言っちゃダメなの!会えるって信じないといけないの!信じた人は、必ず会えるんだ!」


「凛花の絵空事が始まった~!」


「絵空事じゃない!」


「今まで、沢山死んできただろ?それは、団体で動いてたからそれくらいで済んでんだよ!1人だったら誰もかばってくれず、死んでるさ!それが現実。今、皆バラバラだ。3分の1にまで次会ったら死んでるかもな!」


「酷い!」


颯斗は、凛花を押しのけ立ち上がった。


「俺、誰の見方でもないから!1人で元日まで生き抜くよ!」


「颯斗・・・でも、さっき1人だとーーーーー」


「俺は、あいつらと違う!」

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