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犯人探し


____少し前



「爆裂弾、設置完了」


《ご苦労様》


大きな四角いバックを持った長髪人間は、会場の真ん中で通話を終えた。

観客席を見ると爆裂弾が入った紙袋がA席に置かれているのが見える。

ふぅ、と溜息をつくとA席から離れ予約済みのC席へ向かう。


____________


試合が開始すると、席から離れて階段を降りて通路を歩く。

パタパタ、と歩いて会場の外へ出て行った。



_____________


「紅!」


碧はパンを頬張りながら、紅を呼ぶ。

ふにゃ?、と顔に白い粉をつけた紅が顔を覗かせる。


「ねぇ……」



「ハァ!?師匠(クソジジイ)が!?」

「もしかすると、お父様が犯人かもしれないの。てか、人の父さんをクソジジイ、とか呼ばないでくれない?」


翠は店の横を自転車で通りかかり、店の中で紅と碧が真剣に話し合っているのを目撃して____

どういう事だ?


「お父様、銀髪長髪でしょ?」


うんうん、と紅は頷く。

碧は現場に銀色の長い髪の毛が落ちていた事を話す。

紅は、同じ髪の毛の色や長さなんてあるだろ、と思ったのだが、


「お父様は他人と被るのを嫌がって、染めちゃったのよね。元々は水色だったのに」


あ、地毛じゃないのね。

そして被るのが嫌、という事は父さんしかいないって事?


「それじゃあ、犯人は分かってしまったようなものじゃ………?」


「分かんない。確信はないの」


「まぁ、そうだよな。カツラでも被れば______」


「そうか!カツラね!」


今、俺が……。

まぁ、証拠を所持している可能性はないだろうからどっかに、カツラは捨てられてるだろうし、それを探し出して色々調べれば……


「紅、そんなに簡単には無理だから」


「じゃあ、どーすんだよ」


「目撃情報を集めたら?」


「いやいや、無理だろ。みんな試合に夢中だからな」


ムスッ、と碧はまた頬を膨らませた。


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