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ー茜翠ーアカミド


アカミド=茜と翠

「ないてーたーだーろー」


翠はニィッ、と笑顔を見せる。

茜はムスッ、と膨れると翠の頬を摘み、横へ力を入れる。


「イテテテ」

「仕返し!」


茜はパッ、と手を離しヒヒッ、と笑うと翠の背中に飛びついていく。

どすっ、いきなり重い体が背中にのし掛かってくる。


「ゲッ」

「翠!このまま前進♪」

「はいはい」


俺は茜の『おにぃ』の代わりなのかな。

こんなに甘えん坊だったっけ?

よいしょっ、と茜を背負い翠は走り出す。

スッ、と茜の手が翠の頭に伸びてきて……。

いきなり翠の視界がパァッと、光出す。

ふと見上げれば、茜が翠の黒いフードを掴んでズラしていた。


「俺のフード……」

「顔見せたほうが良いだろ?なんか暗いだろ?」


フゥ~っと翠は溜息をつき、茜の手へ伸ばしかけた腕を下ろし、茜の足をまた掴む。

タッ、タッ、と廊下を駆け、敵がいないか確認して足を動かす。


「翠」


茜は翠の顔の横に頭を動かし、寄せてくる。

ジィっと翠を見て、


「フード無い方が私は好きだぞ」

「そうかな。んじゃ、毒腕解除して」


頭を上げ、前方を確認すると目の前には兵士が3人こちらへ向かってきている。

仕方ないなぁ、と思いながら毒腕を解除して大きく膨らんだ腕を翠を避けながら敵へ向かって飛ばす。

ズバァッ、と毒は敵の前で広がり飲み込んでいく。

紫色のスライム状の液体が目の前で広がっていく。


「翠、口と鼻塞いで。死にたくなけりゃ!」

「んな!?」



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