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他人任せ

頭の中がぐちゃぐちゃだ……

キャラが知らぬ間に増えている、、

「おい、ちょっと待てよ」

低い声が、響いた。聞き覚えのある声だ。

「紅!」

「ダッセーナー。おい、支配人、俺と勝負しろ。俺が勝ったら、凛花と新人を助けろ。俺が負けることはないが、もし、負けたら俺を殺せ」

「命捨てに来たような物なのにーーーー」

支配人は、シモベに合図を送った。

すると、さっきまで掴んでいた腕を離し、凛花を椅子に座らせた。

そして、ゲームのセットを用意した。

「ルール説明をします。このカードの中から、5枚、引きます。そして、私の合図で、1枚出してください。5枚全てを出し終えて勝ち数の多い方が勝ちです」

「OK」

2人は、カードを山から同時に引いた。


(馬鹿だな、この男も。このゲームは私が勝つようにしてあるのに。)

支配人は、ほくそ笑んだ。

しかし、その瞬間も紅は見逃さなかった。

すぐさま、

「このゲームは、イカサマだ。これは、挑戦者が負けるようにし向けている.」

「何を、言っている!イカサマなどではない!」

紅はテーブルをひっくり返した。

そこには、5枚、トランプが貼り付けてあった。

剥がしてみると、「ジョーカー」と、「キング」が4枚あった。

「このトランプは何だ?」

「スペア」

「スペアがなぜここにある?」

「これは、トランプ専用の台だ。あってもおかしくはないだろ。」

「では、この四角い日焼け後はなんだ?」

台には、中心だけ色がアセてない部分があった。

紅は、部屋の中を探し回り、一つ何かを持ってきた.

オセロ盤

合わせてみると、ピッタリだ。

「この台は、トランプゲーム以外も行っている。つまり、トランプ専用ではない」

「ハハハハハ!素晴らしい。実に素晴らしい。見事だ。だが、これは君の想像にしか過ぎない」

「俺の想像で行くと、凛花の試合でも、イカサマを使った。このゲームには1人も勝者がいない。それは、お前がイカサマをしていたからだ」

「・・・」

「なんだ?反論はないのか?」

「私の負けだ。素晴らしい、実に見事だ。初めてだよ。これを見破られたのは」





「紅、凄い!」

凛花が紅に拍手を送る。

「良かったな、解放されて。チビ」

「うん。・・・チビじゃねーよ!」

「もう直ぐで、お前のハンバーガー状態を見ることになってたなぁ」

うんうん、と頷きながら頭の中でハンバーガーを思い浮かべる紅。

「・・・」

「ん?どした?」

「颯斗・・・ハンバーガーか。」

「あっ、もしかして心の傷に触れちゃった?」

凛花の目から、涙が溢れていた。

「凛花・・・ごめん」

すると、凛花は目をバチっと開け、

「ん!何でもない!逃げ切ろう!」

作り笑顔、紅にはすぐにわかった。

新人プレイヤーは、準備があるため、後で合流することが決まった。

紅は、疲れたからとベンチに横になっている。

しかし、寝てはいない。

油断は、『死』へと繋がる、また、凛花の『影』に秘密を探る。

凛花は、本を読んでいる。

その辺のゴミ箱に捨ててあったものだが、今は何か読んで気を紛らわしたいようだ。


その時、

「お待たせしました!」

案外早かった。

オマケがいる。

来夏&冬華だ。

えっと、合計で9人と1匹になる。(凛花&紅含む)

【プレイヤー紹介】

・リンカ

・紅(赤髪の黒いコートを着た剣士)

・トウジ(能天気なお気楽さん)

・ユズリ

・ライカ&フユカ(二重人格)

・ミオウ(異国のお姫様)

・セイ(天才科学者)

・レン(ミオウを守る護衛隊所属のおチビさん)

ライト(ミオウの肩に乗った小さな子供ドラゴン)


しかし、団体で動くと見つかりやすいのでグループを作ることにした.

Aグループ

凛花・トウジ・ライカ&フユカ・セイ

Bグループ

紅・(ミオウ・レン・ライト)・ユズリ


Aグループの活動

まず、凛花が口を開いた。

「んで?これから何しよっか。」

Aグループにしばらく沈黙が流れる。

皆、顔を見合わせ誰かに言わせようとする。

ーーーー他人任せ状態

「みんな、他人任せすぎでしょ?自分で考えて。」

凛花は、顔を真っ赤にしてそう、言い放った。

「ニシシシ!このままだと、リーダー失格になっちゃうかも。」

来夏の言葉が、凛花の胸にグサッと刺さった。

(何なの?意見出さずに、文句ばっかり。)

凛花の怒りは、爆発寸前だった。

しかし、それを必死に抑える。

怒りの爆弾は、ブクブク膨らんで行く。

爆弾は、太陽くらい大きくなった。

もう、我慢できない.

「おい、いい加減にしろよ!ふざけてんじゃねーよ!命かかってるゲームなんだぞ!みんな、ミッションにも興味ないし、人の命どうだっていいの?自己中心的な考え方は、終わりにしろ!」

みんな、チラリとこっちを見ただけだった。

(もう・・・みんな、病んでる。私には治せない。)

「ねぇ、もう、ミッションは凛花だけに行かせない?」

誰かが、言った。

えっ?

「それ、いいな。」

「僕も、賛成です。団体で行くのは良くないですし・経験者が言った方が・・・」

次々と賛成の声が上がる.

なんで?なんで?なんで?なんで?

「みんな・・・」

『ミッション隊長よろしく。』

みんなは、笑顔だったーーーーーーいや、仮面だ。笑顔は仮面で、素顔はその下にある。素顔は・・・『爽快』『快感』『楽』・・・で『ゆがんだ笑顔』。

「ああああああああああああああああああああああああ」

凛花は、地面に崩れ落ちた。

どうして?こんな事に・・・




Bグループの活動


「あっちは、何してっだろな?」


のんきに紅が言った。


「作戦会議でしょうか?」


ユズリは、余談を絶対しない。


「私は、ユズリさんと同じで作戦会議かと・・・」


ミオウも、頬をピンク色にして言った。


きっと、姫だから滅多にこんな経験ができないんだな。


「そうそう、俺の案だけど、このBで逃げるのにもリスクあっからよぉ~、二つに分けようぜ.」


「ごちゃごちゃするので嫌です.」


ユズリが紅案を即座に否定した。


ポカーーンと紅はした.



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