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美しい国は面影もなく____


そのころ、「アヌール王国」は



ミオウたちの故郷、「アヌール王国」は現在戦争中である。


ミオウの行方を国王は探す気はなかった。


たった1人、いなくなったとしても国に支障はでないという判断だった。


大きく出っ張った腹部をなでながら、国王は城のテラスから戦争を鑑賞している。


国王の背後には武器を持った部隊が、国王の護衛をしていた。


「そろそろ、いいじゃろぅん」


その部隊に国王は指示を出し、戦地に第2部隊を追加した。


第2部隊は、化学兵器を主に使用する部隊。


全10の部隊があり、それぞれ使用する武器が違っている。


さっきまで戦地にいたのは、第1部隊。


銃や刀を主に使う部隊である。



城から第2部隊が戦地(墓場)に出ていくのを眺めながら、朝からビールを飲みゆっくりしていた。


戦争は、朝から2か月後の夕方まで続くのが一般的。


しかし、今の時点で軽く2か月は過ぎており6か月がたとうとしていた。


ビールを口に含み、ごくっ、と音を立て胃へ押し込んでいった。


「ミオウは、何処だ」




____________



「ミオウ、無事でいてくれ・・・・!」


レンは空中で体制を変えながら、ミオウの行方を探す。


凛花、教えてくれ。


ミオウは、何処だよ。



____________


凛花たちは、紅をやっぱり颯斗にのせて空を飛んでいた。


「おい・・・重いんですけど」


「我慢してって。風ヶ丘に埋めてあげるんだから。このゲームも終わりがないエンドレスゲームとかなわけないでしょ?」


「いやぁ・・・支配人との最後に戦うとき邪魔なんですけど。死体は戦力にならないし」


「ゴチャゴチャ言ってないでノセテロ」


凛花はそういって、颯斗に頭突きをしてスピードを上げさせた。


風を切り、進んでいく。


雲を抜けて、山を越えて海の上を通りいつの間にか、オレンジ色の島の上を飛んでいた。


それは・・・


「炎の島」


ここで、大切な仲間が命を落としている。


「絶対、ゲームクリアするから待ってて」


いくつもの島を通り過ぎた時、目の前に一際大きい島が見え始めた。


自然が広がり、人工物は大きな城のようなものしか遠くからは見えない。





________その島は、『アヌール王国』




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