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冷静翠

緑は、立ち止まり鞘から刀を抜いた。


「俺が、止める」


(あっ!また美味しいところを!)


トウジは、顔を歪めた。


緑は自分勝手すぎる。


力は認めるが………ハァア




斬撃が鬼に向かって飛んでいく。


シュルルルッルルウルル


光る斬撃、緑……確かに格好良いと思う。


でもなぁ~


ザシュッ!!


鬼の体に亀裂が入っていく。


そこから、毒が染み込む______


ドクドクドクドク……




____ん?


なんで、毒?


俺の刀、そんな機能無いはずだけど。


ええええ?おかしくねぇか?


緑の頭の中はこんがらがっていく。


俺の刀、いつの間に強くなった?


「ヴアアアアアアアア」


鬼が叫ぶ。


喉を抑え、苦しんでいる。




ドサッ


毒は数秒で身体中に周り、鬼は血を吐いて倒れた。


砂煙が舞い上がり視界が真っ白になる。


「グフッ。」


鬼が唸りながら黒い煙を体から放出した。


シューーーーーーーー


煙は黒いドクロの形になり空へシューーーと、登っていく。


煙と共に、鬼の中に入っていた魂が抜けていったようだ。


「なんだ、ありゃ」


トウジがジッとその魂を眼で追いかける。


白い尾がクネクネと動き、進んでいく


「あれが、鬼の中身……か。」


ということは、あの魂が抜ければ鬼は倒れる。


俺のやる事、見つかった!


「緑、俺たちは仲間の手助け、鬼の魂を抜くことが仕事だ!」


「分かってる」


冷静だなぁ。


答え方も違うんですけど。


そこは、「だな!」とか「おう!」とかそう言うのを待ってたのに。


緑、友達いないんじゃねーの?





ドスン、ドスン


次から次へと現れやがって。


鬱陶しいんだよ。


緑は、先程納めたばかりの刀をまた抜いた。


シューーーーーー


銀色に光る刀が姿を現わす。









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