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プロローグ?

初投稿です。誤字が多いと思います。タグにご注意ください。

とある王国。

その王国の貴族というもののお偉いさんの娘さんが、私のご主人様だ。

金髪青眼の見目麗しいお嬢様で、猫とような可愛らしさがない、こんな私を【かっこいい】と褒め、撫でてくれるご主人様が大好きだ。


「アンナ、ご飯の時間ですわ。」


私の大好きなご主人様がご飯を持って私に近づいてくる。

名前は、マリー=イェラキ・アルパクティコ。

なんというか、美しい。そして優しい。

ご主人様がご飯をくれる。使用人は怖がって近寄っては来ないので、何から何までご主人様が世話をしてくれる。


「あらあらアンナったら。そんなにお腹が空いてたのかしら?」


私は最近生まれた獣人のオオタカだ。

寿命なんて、人間より遥かに短いだろう。

前世?を思い出せば、最後に話をしたのは乙女ゲーの話だった。

友人がどっぷりハマった乙女ゲーの話を聞かされているうちに、そのゲームのことを覚えていったが、まさかライバルキャラのペットとして生を取得するとは。

しかも十年かそこらでしか生きれないときたものだ。

そしてマリーの婚約者、この国の第一王子カイト=アエトス・タイル・ジャーレフをどうにかしてくっ付けたいと思っている。

色々と設定があったが、転生?というシステムを利用してか、記憶が曖昧だ。

確かに、生きたい。と願ったが、こういう事じゃ無いんだよな。

私が死んだときは多分即死だった……筈だ。

友人と喋りながら歩いていたら、角から女が襲ってきた。

強い痛みが一回だけ、ほんの一瞬襲ってきただけだったから、恐らく即死。勘違いで、刺されて死んだ。

犯人は、私の兄をストーキングしていた女で、私を彼女と思い込んだ、ストーカーの思い込みが激しいタイプだったらしく、見事に心臓をザクッと一突きだった。

兄とは血の繋がりこそないが、とても仲良くしていて勉強を教えてくれていた。

真逆で、常識はずれな私と違い、とっても常識的で明るい性格だった。文武……?がとても似合っていた。

学園一のイケメンで、好かれていた。

いろいろな思想が絡んでくるが、大好きな優しい兄を私が守りたいと思っていた。

友人の妄想する【禁断の兄妹愛】や【地味な主人公と学園一のイケメンによるラブストーリー】など、当然発生することなく、私もツンデレでなく、兄も意地悪でもなかった。

もしもの時のために私は樹林墓地を希望していた筈だ。

そして兄には【私が死んだとしても、世界の一部に戻るだけだから。一ヶ月に一回くらいは、兄のことが大好きな妹が居た。と思い出してくれればいい。】と言っていたと思う。

生きていなくても、生きていても、私の事を思い出してくれただろうか?


長々だから小さくまとめると、【兄のストーカーに殺されたらゲームの世界で鷹になった。】というとこだ。

実に奇怪。

奇怪、と言えばこの世界も奇怪なものだ。

システムは素晴らしいものだが、舞台設定が曖昧だ。と熱弁していた。

まず、獣人と言う存在だ。

獣人とは、ケモノニンゲンのことだ。

魔力を持ち、人形になることのできる動物の事をそういう。

そのなかでも力の強いものは、幻獣と何故か呼ばれる。

幻獣は鳥類や爬虫類に多く、哺乳類は少ない。

貴族が契約して得る護衛と見栄はり要員だ。

その程度にしか知らないかな?

たしかマリーの婚約者のカイトの契約している獣人が鷹の幻獣だったはずだ。

人形にすらなれない私にとっては天井の鷹。

ペットの私とは違う。


「ふふ、アンナ?どうしたの?」


獣人は本来言葉を喋ったり人形になったりするが、私は出来ないので羽ばたいたり声を出して鳴くことでしか感情を伝えることが出来ない。

マリーはお洒落なグローブをはめて、手を差し出してきた。

爪が腕に当たらなように、グローブの部分に私は乗るとマリーは歩き出した。


「アンナ、あまり無理はしなくていいのだからね。」


今日から私は、ゲームの主人公の下で勉強をしなくてはならないのだ!

断片的な知識から絞り出して、今後と今を考えて行動しよう。

そう、これはまだゲームのプロローグにも、オープニングにも入っていない。

後にゲームではアンナが主人公と契約するが、私はそんなことをせずに、マリーとカイトの幸せな未来を築くために、ハチャメチャするつもりだ。

待ってろ!主人公!このふやっとした世界で、前世には出来なかった大事を果たして見せよう!

しかし、なにかを忘れているような?

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