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シェイプシフターは、
作者の好きなモンスターです。
勝手に弄って強すぎる設定だし、
体液を介して記憶をダウンロードできます。
声が戻ると同時にそっくりな化け物の姿が歪み、
意味不明な呻きを上げて色も薄れ乱れる。
だが完全に不定形に戻る寸前、
牙の生えた口が噛みつく。
痛みでじたじたと悶える間に、
不定形の歪んだ存在が別の姿を取った。
「うへぇ…糞ったれの釜だぜ。
退魔の音色を奏でる釜か…、
しゃーなしだがこの姿もいいな」
ドッペルゲンガーから、
今度は嵌っていたアニメのキャラになったのだ。
中身は全然違う感じで、
ちゃらくてこきこきと肩を鳴らしている。
「ファッ!!」
「お前が好きな男になったんだが?
ん、どうだよ?こんな髪型見たことないぞ、
今時の人間って変わってんな!!」
「うわあぁーん、
こんなの信介君じゃないから。
リーゼントばかにすんなぁ、
これは夢よ夢!!早く醒めろぉぉ私っ」
わけのわからない相手が化けたのは、
某アニメのキャラである。
真面目で温厚だが見た目で損しており、
リーゼントいう硬派で怖い外見なのだ。
ギャップとして家庭的で、
料理上手な上裁縫もできみんなのおかん。
そのエンジェルスマイルは、
アニメ放送時実況チャンネルで萌えまくる、
男女の叫びでサーバーダウンしたほどだ。
主人公の彼女が好きなのに、
あえてその心を隠して、
ライバルへアドバイスするのだ。
主人公のいう好きなアニメは、
勿論架空のキャラであり、
当然既存の現実のキャラとは、
何の関係もありません!
ちなみにそのアニメの名前は、
マネージャーなのにちやほやされない件…信介君は脇役