自分が死刑執行される場合どうなるのか考えてみた
俺はこの生活に不満を持ちながらも、3食食えるし布団の中で眠れる。おまけに熱中症防止のために24時間冷房もつけられているという豪勢な生活だ。
娯楽も本を借りられ、差し入れから俺の趣味のアニメや漫画情報も入ってくる。
ある日、それが急に刑務官の一言で終わりを迎える。
人間ある意味、かったるいようでも恵まれた現実という「うつしよ」から地獄に落とされる時が一番怖いのだ。
「お前に死刑執行の通達が来た」
目を大きくしながら、今までしぼんできた感情が大きく膨らむ。
(え!?)
(ついにこの時がきちゃったかー☆)現実をそらすために他人事のように思う。
「あ、あの・・・」
俺はそれから言葉が出ない。
それから数人、屈強な男が牢に入ってきて俺を抑えつける。
「あの・・あの僕暴れませんから」
おとなしい絶滅した鳥のドードーのように簡単に取り押さえられる。
「じゃあ、これから執行台まで行くからな、そこまで行くんだ」執行官が言う。
俺は歩くことを強要される。
俺は頭が真っ白になった。
「い、いやだ!」
俺はそこではじめてこれから死がすぐそこに待ち受けていることを感じる。
「おい、抵抗するな、立て!!」
それは、俺がこの刑務所に収監されて刑務官が一番怖かった瞬間だ。
「いいか、立つんだ。立たなかったら数人でお前を持ち運ぶ」
「ふぅ・・ふぅ・・」目を閉じながら過呼吸をする。
「わかりました。」目を開きうつろな目のままであった。
俺は足に力が入っていない状態で本能に逆らいながら歩き始めた。
俺は廊下の下しか見ていない。ちょっと上を見る時があったが曇りガラスの向こうは晴れのようだった。
そして俺は死刑執行室に行った。
質問をされた。遺言はないか、死ぬ前に儀式は必要ないかである。
そしてお菓子を食べることを薦められた。
「いいえ、いりません!」
俺は、菓子をよこすくらいだったら今死刑執行しないでくれよと思った。
そして、刑務官が死刑執行に関しての文章を読み上げる。
俺の脳は焼かれたみたいに憔悴していて全然意味が理解できない。
そして目隠しをされようとする。
「い、いやだあああ。」
自分の感情が出てしまったのは何年ぶりだろうか?子供の頃に泣かされて大泣きした以来かもしれない。
そして、めったに泣かない俺はありのまま号泣した。
おれは「と殺」される牛が涙を流したというテレビの特集を見たことがあるまさしくそれなのか?
「おとなしくするんだ」
おれは目隠しをされた後、首に縄をかけられた。
「はあああああ、はあああああ」嘔吐しそうなくらい息を吐く。(ああ辛い苦しい助けてごめんなさい。時を戻して・・。クソっ!絶対こんなこと(殺人なんか)しなければよかった。そもそも日本が悪い死刑なんか廃止せず残しやがって)
「これから○○○○の死刑を執行する」
(俺は死なない。まだ死ぬわけないんだ。ご、こめん死にたいと思って願いが叶ったけど反省してます。時よ止まれ、そして天の使者よ俺を救え。)完全な現実逃避である。
そして刑務官が死刑執行のボタンを押す。
「ぐぁぁぁぁぁ」喉をつぶれるようだ。頭が不快な脳内物質で満たされていく。
もう俺は裕著に考えている時間はなかった。
そして数分後、俺は死んだ。
ブログ投稿しようと思いましたが、ちょい長文になりそうなので、ここに投稿しました。
駄文でデジタル空間の容量を喰って申し訳ありません。