漫才『合コン』
2人「どうも〜、よろしくお願いしま〜す」
ツ「突然なんだけど、明日初めて合コンに行くんさ」
ボ「え?!マジで?!初めて?!1回もしたことないってこと?!」
ツ「そんに驚くこと?まあ、ないけど」
ボ「嘘やろ?!中学の時も入れてやで?」
ツ「逆に中学とかの方がないやろ!放課後に他校の子と合コンするってこと?」
ボ「いやいや、そういうのじゃなくて授業でやったやろ?」
ツ「やらへんよ!中学の授業で合コンやるか?!」
ボ「え?もしかして私立やった?」
ツ「私立、公立とか関係ないわ!そもそも中学でやらんねん!」
ボ「え〜!そうなん?!俺の学校はしてたけどな〜」
ツ「お前の学校が変やねん!そもそも中学で合コンの授業ってどんなことすんねん?」
ボ「まあ、正しい自己紹介のやり方とか、綺麗なサラダの取り分け方まで全部やってたし、女子の方はトイレでどの男狙いとかの話し合いの仕方とかもやってたな〜」
ツ「なんか、よく分からん授業やな〜」
ボ「あるあるやったのが、合コンのあとの国語は眠たかったな〜」
ツ「ないわ!プールで言うねんそれ!」
ボ「合コンのあとのお昼は食べれやんだな〜」
ツ「ないって!調理実習のあとは言ったことあるけど!」
ボ「合コンでふざけてると、先生から野菜スティックが飛んでくんねん」
ツ「チョークな!生徒に野菜投げるか!そんなに合コンに詳しいなら、明日の為に色々教えてくれよ」
ボ「そうやなぁ…」
ツ「え?あかんの?」
ボ「教える、教えないの以前にお前は合コンに行くだけのレベルになってない」
ツ「レベル?レベルとかあんの?」
ボ「合コンに行くには見た目とか性格をトータルで足したレベルが10以上ないとあかんねん」
ツ「え?そうなん?ちなみに俺のレベルは?」
ボ「2やな」
ツ「ひっく!なんで?!なんで俺のレベルそんな低いの?!」
ボ「まずルックスは低いやん。むしろマイナスやん」
ツ「おい!失礼過ぎるやろ!」
ボ「でもユーモラスさはそこそこあるやん」
ツ「まあ、こうやって漫才してるくらいやから、そりゃあるやろ」
ボ「あとは声もそれなりに綺麗でカッコいいやん?性格とかもマイナスやけど、ユーモラスさと美声のおかげで何とかレベル2で耐えてんねん」
ツ「あっ、そうなん。嬉しいけど、でも結局ショックやな…」
ボ「もう1個ショックな事を言うと、レベル2ってスタートラインにすら立ててないからな」
ツ「まあ、レベル2やしな」
ボ「例えるなら、トイレに居るみたいなもんやねん」
ツ「ホントにスタートラインに立ってないやん」
ボ「F1で言うなら、みんながスタートラインでエンジンをブーン!ブーン!鳴らしてるのに、お前だけう〜んってトイレで踏ん張ってる状態やな」
ツ「凄いショックやわ〜、明日行くのやめよかなぁ」
ボ「しゃあないから、俺がとっておきの裏技でレベルを上げたるわ」
ツ「え?!ホンマに?!」
ボ「本来なら13万円を貰うところやけど、お前やからタダにしたるわ」
ツ「たっか!でもありがたい!え?どうすれば良いの?」
ボ「もう荒技やけど、無理矢理にセクシー度を引き上げるねん」
ツ「セクシー度?なにそれ?」
ボ「よう聞いとけよ。あっ…!うっ…!何飲む?」
ツ「……え?」
ボ「だ〜から!うっ…!あっ…!何飲む?って何かを言う前にセクシーな喘ぎ声を出すねん」
ツ「そんなんでセクシー度上がんのかな〜?」
ボ「一回やってみ」
ツ「え?は、恥ずかしいなぁ…あっ…うっ!何飲む?」
ボ「他にも、おっ…!あっ…!サラダありがとう」
ツ「頭おかしいやつやろ!やっぱり明日行くんやめよ!」
ボ「そう言わず!1回会話してみよ!それで如何にお前がセクシー度が上がったか分かるから!」
ツ「ホンマに?恥ずかしいわ〜」
ボ「俺が女の子するで。いくでー…何飲む〜?」
ツ「……あっ!…うっ!レモンサワーで」
ボ「わ…うん、分かった〜」
ツ「引いとるやないか!」
ボ「引いてないよ。セクシー過ぎて驚いてるだけや」
ツ「ならいいけど…」
ボ「休日何してるの〜?」
ツ「あっ…うっ…!ゴルフかな」
ボ「へ、へぇ〜。あっサラダ食べる?」
ツ「いっ…あっ…!貰おうかな」
ボ「はいどうぞ。トマト多めに入れといてあげたよ」
ツ「うっ…あっ…!ありがとう」
ボ「えっ…あっ…!トマト好きなの?」
ツ「え?!なんでお前なでセクシーになんの?!」
ボ「良いから続けて!」
ツ「え?わ、わかった……うっ…あっ…!トマト好き」
ボ「いっ…あっ…!私も!」
ツ「あっ…おっ…!そうなんだ」
ボ「えっ…あっ…!ほかに好きな食べ物は?」
ツ「うっ…あっ…!ペペロンチーノ!」
ボ「あっ…うっ…!私も!」
ツ「いっ…うっ…!気が合うね!」
ボ「あっ…あっ…!合コン2人で抜け出しちゃおっか?!」
ツ「うっ…うん!ってなるか〜!!もういいわ!」
2人「どうもありがとうございました〜!」
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