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考察_日本のコンテンツ産業が特産品だったワケ

作者: 西田啓佑

アニメ、ゲーム、漫画。

このあたりは、日本の産業が20世紀末から21世紀初頭まで、それなりに世界でも人気を博していたわけです。しかし、その状況にも陰りが見えてくるのでは?と言われるようになったのが最近です。

その理由は、大陸系国家のそれらの業界の技術が、日本に追いつくどころか、一部では超え始めているからです。


ただ、この指摘はじつのところ、それほど正鵠を得ていないと僕は考えています。

その理由の最たるものは、実のところ、欧米のそれらの業界の技術は、技術だけ見ればそれほど日本とそん色がないどころか、映画にすそ野を広げれば、最初から日本以上だったように思うからです。


それでも、日本の前述の産業が世界でも評価を得ていたのは、技術力よりも、その活動環境にあったように思うのです。これは、労働環境のことではありません。労働環境は、ぶっちぎりで日本は劣悪で、いい加減に脱法奴隷労働やめろ。って状態ですからね。


じゃあ、その活動環境は?というと、ぶっちゃけポリティカルコレクトネスだろうと思います。

そもそも、欧米・南米の人々は、日本的なディフォルメキャラを書けないわけではないのです。社会環境的な事情で書かないだけだと、考えるのが正解なのです。

それは、文化的なものもありますが、なによりもポリティカルコレクトネスを配慮して、色気を抑えた画風である必要があった。という点が重要だと思います。


もともと、日本の画風は浮世絵に代表されるモノだったのですが、それが明治以降に欧米の画風の影響を受けて、いまのコミック的な画風ができたという経緯があります。


とまあ、ここまで書いた範囲では、ありきたりなエロ絵規制反対文章でしかないのですが、こういった事情が実のところ、日本のそれらの産業価値を高めているのではないか?というのが、この文章の趣旨です。


つまり、世界的にその辺のエロが規制されているから、結果的に規制の緩い日本のエロコンテンツが希少価値を高めているのだろうという推測です。

ちょっと、捻った考え方かもしれませんが、私はこの構造が続く限り、どれほどそれらの業界の質がおちても、先行きは安泰だろうとも思っています。


じゃあ、世界のそれらの規制は今後も続くのか?といえば、たぶんエロ規制は厳しくなることはあっても、緩くなることはないと思います。この辺を話し始めると、ずいぶんと面倒くさい政治の話になるので、言及しませんが、アジアでも欧米でもこのトレンドは続くでしょう。


そして、このトレンドが続く限り、日本のそれらの業界の救いようのない状況も続くだろうというわけです。この問題は、どう転がっても先行きの暗い話になるのでこれ以上はしませんが、それらにかかわっていく人は、その辺を覚悟して身の振り方を考えた方が良いと思います。


以上、特に建設的な話をするでもなく、この話題はこの辺でぶん投げたいと思います。

お読みいただきありがとうございます。


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