アンダー・ロータス防衛戦4
イザナギアを【武装召喚】し、【浮遊】の力を得たソウルは弾丸の如く空中を加速。
ノーデンスの首を目掛けてその黒剣を振り抜いた。
「喰らえ!【風迅】!!」
ザンっ!!
「ウォロォ!?」
ノーデンスは首筋から青黒い血のような液体を噴き出しながらくぐもった声を上げる。
だが、浅い。
「やっぱり……まだシナツみてぇにはいかねぇか」
シェリーとの特訓を経て、ソウルは【加速】のデバイス・マナで【風迅】を扱えるようになった。
けれど、シナツ使う【風迅】は【加速】のさらに先にある境地。【音速】のマナ。まだまだソウルには及ばない世界だ。
まだ、自身の力の足りなさを痛感しつつもそれでも目の前の脅威に立ち向かう。
旋回しながらソウルは再びノーデンスの方へと迫った。
「さて……!」
「イヒヒ。いくゾ、ソウル」
すると、バサリと翼を羽ばたかせながらフィンがソウルのそばへと飛んでくる。
「とにかく、オイラ達はノーデンスを引きつけるんダ」
「OK!」
2人は目で合図しながらノーデンスの側面に回る。
「ウォロロロロ……!」
だが、ノーデンスは飛び回る羽虫を意に介さずに目の前のアンダー・ロータスを狙う。
確かに覇王様の剣を持ち出したこの羽虫は潰さなければならない。
だが、その前にまず奴らの拠点を壊す。先に目的を達成してからだ。
さすればこいつらも後でゆっくり料理してやれる。
ノーデンスはその手に水の槍を顕現させると、それを一気にアンダー・ロータスの中心に向かって投擲する。
この地下に咲く巨大なクリスタルの花。その力の源。
その身をクリスタルで構成された、ドミニカの生き残りに向かって。
「【防衛】のマナ!【前奏曲】!!」
ゴッ!!
その水の槍を虹色のヴェールが受け止める。
「ヴェン……!」
「く……!?」
強い。だけど……!
「はぁっ!」
ヴェンは虹のヴェールを少し斜めに展開。ノーデンスの水槍は流れる水の如くそれに沿って軌道を変えて虚空へ飛んでいった。
やはり、いるか。
ノーデンスは心の中でそう思った。
小さな羽虫共が、地の奥の巣からワラワラと出てきおるわ。
「よし……!」
ソウルはヴェンの防御に目を張りながらも再び気合を入れ直す。
この防衛戦最初の目的。それはアンダー・ロータスを守り、そしてノーデンスをそれから引き剥がすことだ。 イザナギアを【武装召喚】し、【浮遊】の力を得たソウルは弾丸の如く空中を加速。
ノーデンスの首を目掛けてその黒剣を振り抜いた。
「喰らえ!【風迅】!!」
ザンっ!!
「ウォロォ!?」
ノーデンスは首筋から青黒い血のような液体を噴き出しながらくぐもった声を上げる。
だが、浅い。
「やっぱり……まだシナツみてぇにはいかねぇか」
シェリーとの特訓を経て、ソウルは【加速】のデバイス・マナで【風迅】を扱えるようになった。
けれど、シナツ使う【風迅】は【加速】のさらに先にある境地。【音速】のマナ。まだまだソウルには及ばない世界だ。
まだ、自身の力の足りなさを痛感しつつもそれでも目の前の脅威に立ち向かう。
旋回しながらソウルは再びノーデンスの方へと迫った。
「さて……!」
「イヒヒ。いくゾ、ソウル」
すると、バサリと翼を羽ばたかせながらフィンがソウルのそばへと飛んでくる。
「とにかく、オイラ達はノーデンスを引きつけるんダ」
「OK!」
2人は目で合図しながらノーデンスの側面に回る。
「ウォロロロロ……!」
だが、ノーデンスは飛び回る羽虫を意に介さずに目の前のアンダー・ロータスを狙う。
確かに覇王様の剣を持ち出したこの羽虫は潰さなければならない。
だが、その前にまず奴らの拠点を壊す。先に目的を達成してからだ。
さすればこいつらも後でゆっくり料理してやれる。
ノーデンスはその手に水の槍を顕現させると、それを一気にアンダー・ロータスの中心に向かって投擲する。
この地下に咲く巨大なクリスタルの花。その力の源。
その身をクリスタルで構成された、ドミニカの生き残りに向かって。
「【防衛】のマナ!【前奏曲】!!」
ゴッ!!
その水の槍を虹色のヴェールが受け止める。
「ヴェン……!」
「く……!?」
強い。だけど……!
「はぁっ!」
ヴェンは虹のヴェールを少し斜めに展開。ノーデンスの水槍は流れる水の如くそれに沿って軌道を変えて虚空へ飛んでいった。
やはり、いるか。
ノーデンスは心の中でそう思った。
小さな羽虫共が、地の奥の巣からワラワラと出てきおるわ。
「よし……!」
ソウルはヴェンの防御に目を張りながらも再び気合を入れ直す。
この防衛戦最初の目的。それはアンダー・ロータスを守り、そしてノーデンスをそれから引き剥がすことだ。




