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酒場の後
酒場での飲み会が終わった後、ソウルは1人ベッドで横になっていた。まだ新品の布団は柔らかく心地よい感覚がソウルを包む。
「.......【ビーストレイジ】か」
シーナの聖剣騎士団の件で完全に忘れていたが、4日後にはまた任務が始まる。それも国を揺るがすほどの反乱の鎮圧だ。
「この前のようには.......いかないよな」
召喚魔法の件はシーナしか知らない。シーナは召喚魔法のことを「私は気にしないよ」と言ってくれた。
これから先、もし召喚魔法を使うことで守れるものがあるのなら、ソウルは迷わずに召喚魔法を使う自信がある。だが、今回の任務でそれをするとソウルは今の立場を失うことになるだろう。
「悩みが尽きねぇなぁ」
ソウルは頭をガシガシとかく。
それでもなるようになるだろう、とソウルは半ば投げやりに思考を止め、そのまま目を瞑るのだった。