表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
483/1167

エピローグ

「無事、伝えられたみたいだな」


 目を真っ赤に腫らして帰ってきたマリアンヌを見てジャンヌはそっと微笑む。


「……はい。もう、色々大丈夫です。きっと今の私なら何でもできるような気がします」


 目をぐしぐしとかきながらマリアンヌは答える。


「へっ。カッコ悪くえんえん泣いてたからなぁ。ほんとにやっていけんのかよ」


「あぁん!?やんのかコラァ!?」


「いって!?やめろって!?」


 いつものようにデュノワールをボコボコにするマリアンヌとそれから逃げ回るデュノワール。


 2人にとってのいつもの光景。いつもの関係。


 ただこれまでと違うのは、かつてデュノワールの頭にあったカチューシャが本来あるべきマリアンヌの頭で光を放っていることか。


「本当に…よかったですね」


「あぁ」


 ケイラとジャンヌはそっと微笑みながら言葉を交わす。


「全く…ほんとうに頼むぞお前達……これから先の任務は少々骨が折れそうな案件だからな。より一層の気合を入れてもらわねばならん」


 そう言ってジェイガンは深くため息をついた。


「ってことは、やっぱりあれか?」


 マリアンヌにボコボコにされながらも、デュノワールは少し目を鋭くさせる。


「あぁ」


 ジェイガンの言葉を捕捉するように、ジャンヌは1枚の手配書を机に出した。



「やはり、このイーリスト城下町に『死神』が来ている」



「『死神』……」


 ここ最近、イーリスト国で暴れ回る殺人鬼。


 その被害者のほぼ全てが騎士。それも熟練の強者であることが多い。


 目撃者の話によると、黒いフードに身を包み透き通るような黄金の刀を持っているということらしい。


「街の安寧の為、そしてこれまでこいつにやられた騎士達の為に必ずこいつを仕留める!みなくれぐれも用心して任務に当たれ!」



「「「「「了解!!」」」」」


 こうして、聖剣騎士団は殺人鬼『死神』討伐のために動き始めた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ