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間章
レイは1人城の中を駆けていた。
城の外に感じるマナを頼りに城の壁を破壊しながら突き進む。
「あー、エドワードに文句を言われそうだなぁ」
歴史的建造物であるこの廃城を躊躇なく破壊していくレイを見て彼は憤慨すること間違い無いだろう。
だが、そんな事気にしてなんていられない。きっと奴を倒すのに君の力が必要なんだ。
「【粉砕】!!」
そしてレイは最後の壁を破壊する。
ゴッ!
そこに広がるのは青い空と緑の森。そして.......。
「.......待ってたよ。君の力が必要なんだ」
そう言ってレイは目の前の少女に手を差し出した。