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間章

「やれぇ!我らがヴラド様の為、全ての敵を蹴散らせぇ!!」


 ヴラド先遣隊を任されたデュークは配下の騎士を鼓舞する。


 あの覇王の『支配者の遺跡』。そんな男が課す試験など簡単だ。迫り来るこの異形を完膚なきまでに叩き潰すこと!


「全ての敵を殺せぇ!そうすれば【魂縛の鎖】は目の前だぁ!!」


「おおおおおおお!!!」


 こうして未知の大秘宝を求めて迫る屍鬼を次々となぎ倒して行く。


「隊長!数が...数が減りません!!」


 だが、限りあるマナの中で永遠に戦い続けることなどできない。段々と戦況が押されていく。


「く...くそぉ.......!?」


 確かにこの屍鬼達は強くはない。だが圧倒的な物量に押し潰されそうだ。それでも潰されずに戦い抜けと、そう言うことか.......!


 だが、これではやられるのは時間の問題だ。


「た、隊長!!あ、あれです!!」


 すると、部下の1人が天井を指差す。


 そこには壁から屍鬼達を引きずり出す鎖がジャラジャラと音を立てて動き回っている。


「そうか!あれを潰せばいいのか!!」


 何だ。無限に湧いてくる屍鬼ではなく、屍鬼達を呼び出す大元の鎖を潰してしまえばいいじゃないか。


「総員。あの鎖を潰せぇ!!」


 その号令を合図に天井にはえた鎖に一斉攻撃が放たれる。


 ドドドドドドドド.......


「やったか!?」


 うっとおしく動き回っていた鎖が天井に引っ込んだ。


 そして次の瞬間。


 ズドドドドドドドドドドド


「あひゅっ!?」


 イカリがついた鎖が一斉に先遣隊を貫き、試験の間は血の海となった。

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