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コーラリアの戦い14【炎の覚醒】

 ソウルは怒りの琴線がブツリと切れるのを感じた。


 視界が真っ赤に染まる。それはまるで燃え上がる怒りの炎が具現化されたようだった。


 ただただ許せなかった。大切なシーナとアルを弄ぶかのように痛ぶるイマシュが許せない。


 どうして俺はこんなに弱いんだ!?どうして、いつもいつもこうしてただ見ていることしかできない!?


 ガストの時も、レグルスの時も、いつもいつも俺が弱いから2人を失った。見ていることしかできなかった.......!!


 もう、嫌なんだ...大事な人が傷つくのは.......!



 2人を...2人を、守りたいんだ!!



 イマシュのバリアに剣撃を弾かれながらソウルは祈った。


 力が欲しい。この防御を撃ち抜く圧倒的な力が!!



「……っ!?」


 その瞬間、ソウルの想いに応えるように何かに意識が強く引っ張られた。


 な、なん...だ?


 暗い意識の中、誰かがソウルの肩を叩く。



『ソウル』



 心の中で誰かが声をかけてくる。



 誰だ?いや、俺はこの声を知っている.......?



『奴を倒すぞ。必ずアルを、シーナを救い出す』



 待て……?お前は一体……。



『大丈夫だ。俺とお前なら必ずやれる』



 待ってくれ。もう俺は魔法を使えない。奴の防御を突破する手段なんて……。



『その為に俺がいる。例えどんな防御だろうとこの拳の前には無力だ』



 でも……。



『俺を信じろ、ソウルよ』



 力強いその声は、ソウルの心を熱く鼓舞させる。


 きっと、上手くいく。ソウルにも不思議だったが、そんな自信が心に満ち溢れてくる。


 きっと…お前となら……。



 ……あぁ、分かった。力を貸してくれないか?



 ソウルは肩に乗せられた大きな手に手を合わせる。それに応えるかのように肩に乗せられたその手が力強くソウルの肩を握った。



『任せろ、我が最高の友よ!!』



 そして力強い声がソウルの背を押す。その瞬間、全身に燃え上がるようなマナがほとばしった。


 身体が焼けるように熱い。だがそんな物全く気にならないほどソウルは怒りに燃えている。


 あいつを...あの腐った野郎をぶち抜く力を、俺に貸してくれ!



『さぁ!俺を呼び出せ!!』



 ソウルは暴れ狂うマナを解放する。



 かつて共に戦った戦友のような心強さを感じて。



「全てを破壊する炎の神!その怒りをここに顕現させろ!【炎神】のマナ!【バステオス】!!!」

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