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入江での戦い5

「ひっひっひ」


 男...イマシュは不敵な笑みを浮かべる。


 雷属性を持つ彼にとって人魚は最高の相手だった。あの水の壁も簡単に貫けるだろう。


 それでも魔法を緩めないのはこちらの視界を封じ、撹乱するためだろう。


「見えてるんだよねぇ」


 だが、水の壁の向こうには薄らと奴らの影が見えている。


 バチィン


 ついに【障壁嵐】が水の壁を破る。


「死ね」


 イマシュは水の向こうに映る影に向けて魔法を叩き込んだ。


 バリバリバリバリッ


「.......あ?」


 手応えがない。人間を焼き焦がすあの快感が感じられない。


 イマシュは目を凝らす。そこには何かの破片がゆらゆらと波に揺られていた。


「.......くそが」


 イマシュは歯ぎしりする。


 そこには木の破片が散らばり、人魚と新米騎士どもの姿は無くなっていた。


 小賢しい真似を...イマシュの頭が沸騰しそうになる。しかし、すぐに次へと思考を移す。


「.......行先は分かってるんだ。そこを叩けばいいか」


 そう呟くとイマシュはアイホートの背に乗り海を進むのだった。

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