表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ノナビアス・サーガ  作者: 谷兼天慈
1/111

プロローグ「地球─テラ─」始まり

 青く神秘に燃える木々

 蒼く澄んだ水や海

 そして碧々と空が広がりゆく惑星

 私の地球

 私たちの地球よ

 あんなに愛しい

 地球を離れた

 この地には

 私の未来の墓標がある

 おお、懐かしき地球よ

 何時か還る日が来るのか

 何時までも何時までも

 滅ぶことなく

 生きてておくれ

 愛する大地

 愛しき故郷よ





 その昔、5人の姉弟がいた。

 上に三人の姉、末に二人の双子の弟だった。

 一番上の姉以外、残りの姉弟はとても仲が良かった。

 その長女は稀に見る美女であった。

 しかし、性格はその美しさと正反対で醜かったのである。これこそ神の造りたもうたものに悪魔が悪戯心を起こして呪いをかけたとしか思えないことだった。

 5人の父親はこの長女が不憫でならなかった。彼は子供たちに彼らの姉をいたわるように諭した。

 無論、彼らはとても心優しかったので父親が言う以前にそうしてきた。

 しかし、長女の性格はますます悪くなるばかりであったのである。

 彼女は父親には愛されず、妹弟たちには軽蔑されているという妄想を、執拗に持ち続けた。

 そしてそれが、だんだんとエスカレートしていき、父親の見ていない時を見計らって妹弟たちを虐待するようになっていったのである。

 その長女の名をスメイル、次女をノナビアス、三女をトレーシア、長男をシン、次男をジン、彼らの父親の名をオムニポウテンスといった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ