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モノ・アイの殺人記録  作者: 神蛍 道寺
11/11

月曜は定休日Ⅲ

異常なくらいリアルなアバターがVOIDのウリでもある。

VRMMORPGでは間違いなく一位。

綺麗なアバターだと未だに見蕩れるくらいだ。

神殿は見慣れたけれど荘厳な雰囲気は感じる。

正直、没入すれば現実並みだ。

フルオート。追跡。剣士。右手が半自動気味にコマンドを打つ。

「待ってえ」とか言わせてみる。

「ごめんごめん。この先にパーティーのメンバーが居るんだ」

へー。

ただのオフ狙いじゃなさそうだ。

剣士二人。片方はタンク。

僧侶。

「どうも。始めたばっかりですけど」挨拶する。

折角だから殺すまでは没入する。

プレートアーマーを着込んだタンクはレベル5。

歴戦の勇者という風格がある。

「男ばっかりでさー」

タンク、正直過ぎだろ。

気持ち悪くなる前にやめとけそういうの。

「まだファイアボールⅠなんですけど、邪魔しないように頑張ります」

頭を下げる。

大嘘だけどね。

――連携は取れていない。けれども役目は心得たタンクが前で攻撃を受け続ける。

あたしを誘った剣士は一撃特化型だった。ザコをオーバーキルしながら数は減らしている。

僧侶は本物の初心者なのか、消極的殺人者なのか、何にもしていない。

「右が薄い気がします。あと、タンクさんへのHP供給、出来ますか?」

初心者らしからぬ発言だけれどもギリギリまでは戦おうよ。

「ぼーっとしてました」

だろうね。

僧侶がタンクに治療をかけ続ける。他のコマンド知らなくていいよ。



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