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モノ・アイの殺人記録  作者: 神蛍 道寺
10/11

月曜は定休日Ⅱ

「あっさり。魔法の子だけはいい声だったんだけどな」

あたしはディスプレイに見入るのをやめた。

寝る前に挨拶だけしとこうかな。

モノ・アイと上に表示されている目玉に近づく。

「もう今日は誰も来ないねー。おやすみ」

メッセージを残しておいた。

ログアウトしなくても自動で反撃する。

モノ・アイだけは例外として。

まだ改良の余地はある。

VOIDに関連した情報は自動で集まるようにしてある。

チラ見した。

「また禁止かぁ」

知るもんか。

PKし放題。やりたきゃやるでしょ。

そもそも経路を遮断したかったらネット全部切れ。

VOIDを作ったのは元々はセキュリティソフトの会社の社員だ。

アカウントを切り替える。

ヘッドセットを付ける。

ファイアリー・フェアリー・フィーンドのHUDは表示させておく。

一階から行くかな。レベルを1に見せかける。

こんな表示用数値なんてどうにでもなる。

寺院前。

凄い雑踏は変わらない。吐き気がする。

いつも通り空はどこまでも青くて、一年中初夏みたいだ。

今日はシンプルに殺そう。

アバターには自信がある。どうにも暇なときはアバター作りだけに集中する。

見た目、上から4つ目くらいの魔法使いにした。

PKを繰り返すと「罪」が溜まるから消してある。

木陰で座っていた。

「一人?」

来た。まあまあの剣士。初期装備。

「始めたばっかりで」

「じゃさ、案内するからB!F攻略してみようよ。レベルも上がるよ?」

「いいんですか?」

「前は任せて。後ろから撃ってるだけでなんとかなるよ」

普通にいい人かも知れない。すまねえ。まあ死んどけ。

あまり慣れていない足取りで雑踏を抜けていく。

だろうね。壁かよお前ら。

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