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不思議の国の黒ねずみ

作者:香月 風香

 とある平凡な家の倉庫。そこには不思議な物がたくさん入っていました。
 真っ黒なモヤモヤの入った瓶やキラキラとしたきれいなカギ。不思議な香の香炉やいつまでも消えないロウソク。その中の一つにいつからそこにいたのかわからないが、何億年も前からそこにいたかのような、はたまた今しがたポンっとそこに現れたかのような不思議な存在感のある小さな時計がありました。
 
 ――チク、タク、チク、タク、
 
 その時計は薄暗い倉庫の中に小さな鼓動を響かせていました。

~それほど長くありません。黒ねずみの少年が不思議な国に迷いこむお話しです。1話ごとの長さがばらばらです。8月3日完結予定です。~
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