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登場人物元ネタ設定裏話紹介 メインキャラその1

登場人物紹介の元ネタと設定裏話紹介です。

※一部、活動報告で既出の記述を編集しております。


●ノゾミ・ヘルム

 本編の主人公。名前の由来は新幹線。ゴッドマーズをやりたかったので双子の妹を設定することは最初から決めており、その妹の名前が「ヒカリ」になったことから、「ひかり」の上なら「のぞみ」だろうと安直に決定しました。それでいいのか?(笑)

 前世は非モテ系だったのですが、転生後はモテモテ。ただし、そこで前世ひきずって奥手になるというキャラ立てはしたくなかったので、女性キャラには普通に応対するようにしました。鈍感系でもないです。

 武闘大会少年の部優勝という設定は、後から生えました(笑)。ジャヴァリー殿下との因縁を作っておきたかったので。

 それ以外はイージーな「主人公最強チートキャラ」です。



●フィーア・ガーランド

 本編のヒロイン。名前の由来はドイツ語の4。つまり元ネタのひとつはフォウ・ムラサメ。ただし、設定は好きだったor印象に残ったロボットアニメのヒロインの集大成です。

 なのに、一番のコンセプトが「ジェリド系雑魚ライバルからの成り上がりヒロイン」(笑)という大間違いをやらかしたため、カップリング成立までスタートしてから1年と1月、22話44部分41万字を費やすという始末。


 何で成り上がりかというと、一番影響を受けたのがゴッドマーズのヒロイン、ロゼだからです。

 だって、どう考えてもマーグを洗脳している張本人としか思えない登場の仕方をしてるんですもの。初登場の時は「ああ、こいつを殺してマーグが正気に戻るんだな」と思ったモンです。

 それが、話が進むにつれて「あれ、これもしかしてミーアやカザリーン(美形悪役に惚れている女副官)のポジション?」と変わり、さらにはマーグが死んでも生き残った時点で「ああ『イセリナ恋の後』をやるのね」と思っていたのですが……

 一発死しないで何度もマーズに戦いを挑んでいるうちに、実は植民星の出身だの、レジスタンスをやっている妹が出てくるだの、どんどん設定が積み重なっていき、とうとう第一部のヒロインポジションに上り詰めてしまったという。

 で、第二部ではそもそもヒロインポジションのフローレが徹頭徹尾マーズとは「友情」「同志」でしかないという、ある意味それでいいのかというヒロインだったりします(笑)。つまり実質ヒロイン不在。

 第三部になると、完全にロゼの独壇場。第一部ではあんなに雑魚だったはず(何しろマーズにボロ負けしまくり)なのに、第三部じゃあマーグが憑依したとは言え、等身大でお助けキャラやって無双しまくりですよ。敵だった時より味方になった後の方が強いという常識外れをやらかしてます。ポジションも最初っからヒロイン扱いで、最終決戦にも同行するし、最後も一緒に旅立つし。

 なお、藤川桂介のコバルト文庫小説版だとさらに凄くて、ナミダ少年に「新婚旅行だね」とまで言われる始末。

 普通ならヒロイン扱いになるレギュラー隊員のミカが全然そういう扱いにならず、誘拐されたりするようなヒロイン業務はお母さんがやってしまったという状況で、結局ヒロインの座を奪ったのが途中出場で第二部にはいなかったロゼというすさまじさ。私の中では、「地獄先生ぬーべー」のゆきめさんと並ぶ史上最強の下克上ヒロインです。


 その次に影響を受けたのが、宇宙戦士バルディオスのヒロイン、アフロディア。実はアニメ本編よりは、コバルト文庫版の印象から、TV版より一層強烈に、敵同士、仇同士でありながら主人公のマリンと愛し合ってしまうという運命に強烈に惹かれたのです。このため、ヒロインと主人公が、一度はお互いに親の仇と憎み合う展開は入れたかったのですよ。私の技量不足で、入れ違いに憎むという展開にしかできませんでしたが。


 3人目のモデルは、超時空要塞マクロスに登場する女性パイロット、ミリア・ファリーナ・ジーナスその人です。

 この人、実は一度たりとも「ヒロイン」ポジションに立ったことは無いんですよ。ググってみたらドリームキャストのゲームで1回それっぽい立場になってるようですが、アニメではことごとく「脇役」なんです。

 ただ、並みのヒロインなんぞは軽く吹き飛ばすくらいにインパクトがある女性キャラではあります。まず間違いなく、私の知っている限りでは、リアルロボット系の女性パイロットでは最強クラス。ニュータイプやPSといった特殊能力を抜きにした純粋な操縦技術なら、絶対に全ロボットアニメで5指に入る凄腕です。

 正直、マクロスをリアルタイムで見ていたとき、本来のヒロインポジションであるリン・ミンメイや早瀬美沙よりも、ミリアの方がよっぽど魅力的に思えました。だって、戦う女性が好きなんだもの。

 とはいえ、あのマクロス第25話「バージン・ロード」での超展開には正直、ついていけないものがあったのは事実です。とはいうものの、インパクトは絶大でした。だって、殺し合いしてた所から、いきなりキスして、次のシーンは結婚式ですぜ!

 というわけで、第22話の告白シーンは殺し合いからキス、なのです。それを超展開に見せないための仕込みに20話以上もかかってしまったワケなんですけどね。

 実は、最初の構想では、本家マクロスにインスパイアされてたせいで、超展開上等! にしようかとも思っていたのですよ。

 第10話の遊園地の偽デートも、第15話の無人島でドッキリも構想はしていたんですが、両方ともグダグダにしてしまって、ノゾミはその時点では全然フィーアを意識しないでいて、それが最後の決闘でいきなり電撃の恋に落ちるという展開を考えていたのです。

 それが破綻したのは、第10話のBパートを書いている途中でした。いきなりフィーアが勝手にキャラチェンジしてしまったのです。その前の時点で、ヒカリが勝手に動き出していたので、キャラが勝手に動くというのは分かっていたのですが、この時、ああ、フィーアの奴、超展開は嫌なんだな、と分かってしまいました。かくして、お互いに徐々に意識していくという展開になったわけです。


 さて、フィーアの4人目のモデルについては、先に書いたとおりZガンダムに登場した悲劇の強化人間、ムラサメ研究所の4番目の実験体、フォウ・ムラサメ、その人です。

 大学時代に第二外国語としてドイツ語を選んだとき、4がフィーアというのを知って「この名前、いつかヒロインに使いたい」とか思っていたのですよ。

 ただ、最初にヒロインを構想していたときは、ロゼ、アフロディア、ミリアの3人だけがモデル候補だったので、名前はロサかな、とか考えていたのですが、今ひとつしっくり来ない。

 その一方で、既にノイエ・シュバルツ・ゲシュペンスト三兄弟はゲオルグ博士の子供として構想していました。

 そこで天恵のように閃いたのが、ヒロインをこいつらの妹という設定にすれば無理せず「フィーア」って名前にできる、という事でした。

 かくして、三兄弟はアイン、ツヴァイ、ドライという名前になって、その妹としてフィーアが配置されることになったのです。

 この時点では、実はフォウからは名前だけもらって、ほかの設定は特に追加の予定は無かったのです。しかし、一度味方になった後で主人公と殺し合うというのを無理なくさせる方法は何かないか、と思っていたときに、フォウの「強化人間」という設定に気がつきました。どうせなら、これ使っちゃえ、と思ってフィーアにはどんどん後付けで属性がついていったのです。


 さて、ここまで4人のモデルを上げてきましたが、この4人には実は共通した特徴があります。それは、緑髪ということ。色は、エメラルドグリーンっぽかったり、ミントグリーンだったりと多様ですが、全員緑の範囲に含まれる髪色なのです。

 その事に気付いた時点で、第22話のタイトルは決まっていました。ガオガイガーの第2話「緑の髪の少年」をもじっています。


 なお、姓のガーランドの方は、ライバルを第一次大戦のドイツ空軍のエース、リヒトホーフェンから取ることが決定していたので、ヒロインは第二次大戦のドイツ空軍のエース、アドルフ・ガーランドからいただくことにしました。調べてみたら第44戦闘団司令なんて、ちょうどピッタリでもあったことで、これはいいと即決になりました。

 また、ガーランドといえば、国民的RPG「ファイナルファンタジー」の第1作で、タイトル表示前に倒される雑魚ボスの名前ですが、実は……という出世魚的な名前でもあるので、これも「成り上がりヒロイン」にはふさわしいかな、と思ったこともあります。


 あと、どうしても『ヒロインの女騎士に「クッ、殺せ!」を言わせる』というネタをやりたかったので、やらせてしまいました(笑)。いやまあ、「クッ殺さん」系ヒロインなんて山のようにいるとは思いますが、よりにもよって告白シーンの直前にこのセリフ言わせるなんて暴挙をやらかしたのは、「なろう」広しといえど、そうはいないでしょう(笑)。


 コンセプトがコンセプトなので序盤は激弱なんですが、第二部ではヒロインらしく大活躍させる予定でいます。



●リヒト・ホーフェン

 本編のライバルキャラ。名前の由来は第一次大戦のドイツ空軍のエース、マンフレート・フォン・リヒトホーフェン。この名字分割できるんじゃね? などと思ってしまったのでこうなりました(笑)。とはいえ、真の元ネタは、つまりは「赤い人」です。なので仮面キャラ。また、転生者というのも最初からの設定です。

 パロディ満載でロボット物やろうって時点で、ライバルキャラは「赤い人」しかいないなというのは決定事項。どう考えたって「赤い人」のセリフ引用しまくるだろうな、というのは自分でも予想がついたところ。

 で、それなら開き直って「赤い人」の元ネタであるリヒトホーフェンの名前を頂いちゃえ! と思ってこうなりました。パクりというなら「赤い人」だってリヒトホーフェンのパクりじゃん、という開き直りです(笑)。

 しかして、リヒトホーフェンから名前を頂いた時点で、その通称「レッド・バロン」が頭に浮かびました。あれ、これって同じ名前のロボット既にいるよね?

 かくしてライバル機は赤くて角付き、という定型パターンを破って、その名前のロボットそっくりというデザインになったのでした(笑)。

 同時に、ライバルニックネームも「紅の男爵」に決定です。


 で、この人、書いててすごく楽(笑)。だって「赤い人」っぽいセリフ吐かせればいいんだもん。ただ、ライバルという立ち位置上、最終決着まではあんまり負け役はさせられない、という部分は少し苦労しました。なので、主人公を出し抜いたりする美味しいポジションを結構取って行ってます。代わりに少し腹黒キャラになったような(笑)。

 その分、負け役はヒカリが担当しています。

 なお、ヒカリとカップリングすることは最初から決定していました。ただ、最初はガチ洗脳されたヒカリを助けて恋に落ちるというのを想定していたのが、ヒカリが洗脳されなくなったため、結果的に腹黒似た者カップルになってしまいました(笑)。


 なお、第二部では「赤い人」の伝統にのっとり金色の愛機とサングラスに変更の予定(笑)。ライバル設定が外れたので、やっぱり少し弱くなりそうな気が……



●ヒカリ・ヘルム

 本編セカンドライバルキャラで主人公の双子の妹。名前の由来は新幹線とエヴァの綾波レイ。「レイ」を「光」の意味でとってカタカナ化したら新幹線と同じになったという。

 何で綾波レイかというと、当初設定だと「明朗快活な妹」が洗脳されて「綾波系無感情少女」になるはずだったからなのです。双子が洗脳されて敵に回るというネタはゴッドマーズのマーグから。ずっとフィーアが副官やってたのも、マーグの副官がロゼという関係を踏襲してます。女同士なんで恋愛じゃなくて親友になりましたが(笑)。

 しかし、ガチ洗脳だと主人公が本気で怒らないとおかしいので、「偽りの戦争」という全体のコンセプトと噛み合わないと気付き、洗脳されたようにしているのは演技という設定に変更した……のが運の尽き(笑)。演技好きの腹黒少女になってしまいました。

 元の想定では数話で洗脳が解けて帰ってくるはずでしたし、その後はヒロインが味方になるまでの主人公のパートナー役を任せるつもりだったんですよ。ところが、完全に敵側に回ってしまったという。

 ただ、そうなったらそうなったで、セカンドライバルとしては非常に使いやすいキャラになってくれました。「妹」、それも「双子」なんで、主人公に勝っても負けてもエクスキューズがあるんですよ。切っても切れない絆というヤツで(笑)。それでリヒトにやらせられなかった負け役を結構お願いすることになりました。

 しかも、ネタゼリフを言わせるために後付で「前世のオタク知識」を与えられたという設定にしたもんだから、当初設定を超えてガンガン暴走するキャラになってしまったという(笑)。

 「キャラが勝手に動く」という言葉は知っていましたが、それを最初に実感したのはこの子を描いていたときですね。

 うっかりアール・デコのセリフを言わせたのをきっかけに、勝手にウテナのコスプレ始めるわ、ルパンの真似やらかすわ、東方先生が憑依するわ、覆面かぶるわ……

 ただ、ガトーをやらせたのは意図的です。もともと「私は帰ってきた!」は使いたいネタではあったんですよ。これ使ってる作品は「なろう」でも山ほどありますし(笑)。ですが、実際に使おうとした時点で、大問題に気付きまして。ガトーのセリフって「赤い人」との相性が悪いんですよ。考えてみたら「ライバル」という部分では同じでも、熱血信念の人とクール系なんで、セリフの互換性が無い。それで一度は使用を諦めていたんです。

 それが、ヒカリがセカンドライバルとして確立した時点で「ヒカリにやらせりゃいいんだ!」と気付きまして、数話がかりで仕込んで前振りまでつけて核ぶっ放させました。


 いろいろな意味で使いやすいキャラになった上に、勝手に動いてくれるもんだから、結果的にはヒロインのフィーアより生き生きとしたキャラに育ってしまいました。同時に悪目立ちもしてますけど。


 第二部では、リヒトと晴れて婚約者になったんで、さすがに少しは大人しくなるかな……なってくれないだろうな(笑)。




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