14、銀髪少女 ~川のほとりの月の化身~
名前 煌々川綺慧瑠
LV 一の位を四捨五入すれば只今レベル10
HP 220/820000
MP そこそこあるらしい。
ATK 26
DEF メンタルの強さによる。
MAT 0(十億の位を四捨五入)
MDF メンタルの強さによらない。
SPD アサシンの如し。
LUK 5段階で言う所の2ということに確信を持てない今日この頃。
EXP 経験値って数値としては当てにならないと思うけれど、その経験自体は大切なものだと思うからそれをあえて数値にしてみるとだいたい130くらい
特性魔法 マジックミラー 魔法のカウンター
F・Fカウンター 物理のカウンター
D・D・ディストーション その他のカウンター ※カウンターは20になってから!
薄影 影が薄い(大笑)
まだまだあるよ!
※ステータスは変更される可能性があります。
JOB 偽勇者(仮) 実況者
おお、ちょっと良いステータスになったのかな?
相変わらずアバウトなステータスだけれども。ただ、大笑いされるいわれはない!
しかし、戦えば経験値が稼げるというのは本当のようである。
ただこの場合、ゲームとは違って相手を倒す必要はない。
ゲームだと敵と戦っても途中でどちらかが逃げ出すと経験値が溜まらないが、この世界では戦うことそのものに意味がある。勿論、今の獣を殺してしまってもレベルは上がっただろうけれど、つまりは戦いさえすれば良いのだ。
戦って経験を積んで、その戦闘で逃げたとしても、その逃走もまた経験である。
そう考えると、この世界における経験値とは単なる戦闘ポイントではなく、日常の生活から得られるのではないだろうか。
だとしたら戦闘以外でも経験値が溜まるということになるが――
まあ、その辺はおいおい、だな。
「……ん?」
戦っていて気づかなかったが、微かに水が落ちる音がするような……
いやしかし、川があるとして、普通水が落ちるような音がするだろうか。
水が落ちる音と言うのはそう、例えばお風呂から出る時に自分の体からぽたぽた垂れる水が水面と接触して発生するような音である。
まあそんなことは実際どうでもいい。水があるのだとしたら、早く行くべきだ。
ということで俺は水の方向へと走った。
それ程遠くはない。何せ運動後の俺の鼓動よりも大きく聞こえるのだ。すぐそばにあるはずである。
走るのは疲れたのでとぼとぼと歩く事にした俺はふと、体の痛みを覚えた。
そっか。さっき獣達とやりあったもんな。
だがそれも水がある所まで行けば少しは癒せるだろう。
木の数が少しずつ少なくなっていく。
それに反比例して向こうから来る柔らかい光の色が増していく。
これは……月明かりだ。
いや、空に浮かぶのが月という名称であるのかは分からないが、月のようなものの光であるのは間違いない。
近づく度に光と水の音はより鮮明になっていく。
今にも駆け出したかったが、思った通りに体が動かない。
「……っ!」
そしてそれは結果オーライだった。(多分)
驚くことに、そこには先客がいたのである。女性だ。
月明かりを受け、その肌は純白に輝き、それに引けを取らない程に透き通る銀色の髪を長く垂らしている。月の化身、とでも表現しようか。
因みに白いタオルのようなものを腰に巻いているけれど、上は隠していない。まっぱである。
そのアメジスト色の瞳は月の方を向いていて、俺の存在には気づいていない。
豊満なその容姿に思わず声が出そうになったが、何とか堪えた。
あれ? 俺、何してんの?
ついじっくり観察しちゃってますよ? いいんですか? 駄目です。
駄目だった。
確かに、偶然見てしまったとは言え、その後もじっくり観察するのはとても失礼である。
だが、こういうシチュエーションでは決まって覗いた側が見つかって色々罵倒されるものと決まっている。もう見てしまった以上、その宿命は変えられないはずだ。
うん、じゃあいくら見ても同じだよね。
影が薄いせいなのか、俺の存在は全く気付いてもらえない。
あれ、もういつ気づいてもらってもいいように堂々と全身晒してるんだけどなあ。
偶然見てしまった罰を受ける覚悟はもう出来ているんだけどなあ。
何で気づいてもらえないんだろうなあ。
だからと言ってこちらから声を掛けるのはNGな気がする。
こうなったら我慢比べだ。
そっちが俺に気づくまで、俺はそのナイスバディをチラ見していようじゃないか。そう、あくまでもチラ見。もうガン見の時間は終わったので。
女性の全裸(と言っても腰にタオルは巻いている)を見て罪悪感を抱かないのか、と聞かれれば、そりゃ抱かないとは言わない。
失礼なことだと思うし、そもそも現代なら犯罪行為である。
まあ、でもここ地球じゃないから。少しくらいいいじゃない。
ていうかこの場合別に俺は悪くないと思うんだよね。(開き直った)
だって、こんなに分かりやすく堂々とほぼ目の前に立っているのに、気づいてもらえないんだよ?
どっちが無礼なんだって。
……うん、俺の方ですね。
いやいや、でもどうしたって俺の方から声を掛けることはできない。
それは男のプライドとして。
だって、どうせ今から気づかれないように去ろうとしたって途中で小枝か何かを踏んで気づかれるんだろ? もうそういうお決まりネタは良くないと思うのだよ。
だからここはがっつりチラ見して、がっつり叱られる。それが良いと思うんだ。
……もしこの女の子(女の人?)が何かの達人で怒りの余り俺を殺しちゃう、とかなったらヤバいんだけどさ。まあ、それはそれで、美少女に殺されるならいいんじゃないかな。
そしてそのままずっと眺めていること約五分。(体感時間です)
水浴びを終えた彼女は岩にかけられたもう一枚のタオルに手を伸ばし、体を拭こうとする。
ん? 待てよ? 体を拭くってことは――
「ちょっ、下は駄目です! 下は!」




