中年になってから「頭が良いんだね」と言われることが増え、戸惑う元劣等性。頭が良いを真剣に、料理に例えてみた!?
我が母、料理上手で何品も一度に短時間で作れますが、煮込み料理などは手を出しません。
「時間がかかる料理は、作っている途中で飽きる!」
頭が良く高学歴なのに根気が無いからと、マルチタスクの極みである専業主婦を選んだ母らしいなと考えてて思いつきました。
『頭が良いとはなんだろう?』
ふと、考えてみました。
一番先に思いつくのは、学校の成績が良かった人や高学歴な人。
他には、頭の回転が早く切り返しが上手いコメンテーターお笑い芸人さん。ノーベル賞を取る科学者。大作を書き上げる人気作家。アーティストにクイズ王、Etc.
多種多様過ぎて、私には定義すら難しいです。
そこで『頭が良い』を自分なりに調理で例えてみました。
まず、前提を決めます。
頭が良い人=バラエティー豊かで美味しい料理を沢山作れる人とします。
頭が良いで真っ先に浮かぶのは記憶力。 記憶力は材料収集力とします。キャベツやジャガイモ、鶏肉に秋刀魚etc.種類があればあるほど作れるメニューが増えます。
次に持っている知識を応用し実際に役立てる方法。これをレシピとします。
レシピの種類が多ければ、それだけ作れるものも増えます。また、材料が同じでも違う料理が出来ます。
まさしく、持っている材料(知識)の応用力です。
次に、情熱や集中力。こちらは力ですので火力や水量とします。
コンロの火が強ければ、一度に沢山の量が作れまし、水道から流れる水の量が多ければ一気に材料の下ごしらえが出来ます。
また、泥だらけの素材を洗ったり火が通りにくい材料も調理可能です。
困難さにも負けず、一つの事をやり抜ける力です。
最後に同時に複数の作業をする能力。これを調理台の面積と定義します。まな板でも良いです。
調理台が大きければ、野菜を切って横に置き肉の下ごしらえが出来ます。肉を隅に置き、次はボウルを乗せて、卵を泡だて器でかき回す作業も出来ます。
マルチタスク力です。
もちろん、料理には他の能力も必要ですが仮に四つを定義しました。
一番、良いのは全ての能力がMaxであることです。ただ私が今まで周囲を観察してきた限りでは。これら全てが高い人は少ない気がします。
例えば、記憶力と応用力。
材料を沢山集めるのが得意な人は、応用が苦手な気がします。おそらく一つのレシピでも材料を変えるだけで、メニューに変化が出るからだと思います。
また、逆に応用が得意な人は使い勝手の良い材料を頻繁に使いまわす傾向があります。
※比喩です。実際の調理とは関係ないです。
火力が強い人は、一気に大量に作れる為か大鍋料理が多いです。
また、調理台が大きい人は種類が多いわりにチマチマとした小皿メニューになります。
※あくまで比喩です。料理の腕とは関係ありません。
大切なのは自分の得意を知ることです。
材料(記憶力)が少ない事を嘆くよりも、レシピ(応用力)を誇るべきです。
同時に色んな事が出来ない不器用な人は、一つの事を極めたら超一流かもしれません。相手を羨むよりも、自分が既に持っている力を利用したほうが成果は出やすいです。
もう一つ大切なこと。
それは思い切って色んな事に挑戦することです。
材料(知識量)が多いだけでは、役に立ちません。レシピ(方法)を思いつくだけでは意味がありません。
最新式のコンロ(集中力)も大きなまな板(マルチタスク力)も所有しているだけでは勿体ないです。
試しに使ってみるのが一番です。
頭の良さは学校の成績だけでは測れません。才能を発揮するやり方は様々です。
挑戦してみたら、想像もしていなかった自分の能力に驚くかもしれませんよ!
『頭の良さは遺伝で決まる』などの言葉を目にする機会が増えました。行きつけのカウンセラーさんに聞いたところ、人によって伸び方は違うが訓練次第で向上出来るそうです。※特に言語能力は後天的に身につく
また、知能指数は情報処理能力でしかないので、頭の良さを全般的に測ることは出来ないそうです。
40歳過ぎて開花する人間もいます。自分の能力を見限るのではなく生かす方向になれば良いなとエッセイを書きました。