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それから出てきたのは数々の浮気の証拠だった。
鍵付きとはいえSNSに浮気の証拠を残しているのはいったいどういう了見なのだろうか。バレないと思っているのだろうか。
でも友人に新婦側の出席者が少ないということを相談しなければ俺は調べもしなかったから何も言えないのかもしれない。
今まで見ていたのは嘘で塗り固められていた彼女だったのだろう。そして俺は彼女の嘘を信じる都合のいい男なのだろう。何も知らないままだったら都合のいい男でいられたのかもしれないが、俺は知ってしまった。都合のいい男ではいられない。
証拠を集めて俺の両親と彼女と彼女の両親を呼び出して今後について話し合うことにした。
証拠を見せると彼女は言った。「これは浮気じゃない」「この人たちはパパなの」それを聞いてどんどん彼女に対する感情がどんどん冷めていくように感じた。
お金をもらうためにやっていたのか。俺がどう思うのか考えなかったのか。ということがよくわかってしまい、余計に悲しくなった。
入籍も式の後にしようとしていたのでバツはつかなかったが、結婚してこれから一緒に人生を歩んで行こうと本気で考えていたのに。この結末は堪えた。
キャンセル料も今の時点でそれほどはかからない。
話し合いであっちがそのキャンセル料を払うことになった。
「なんでなんで?あれで終わりだったのに、これからはあなた一筋にするつもりだったのに!」
何からツッコめばいいのだろうか。でもここは言いたいことを言っておこう。
「俺はもう君のことが信用できないんだ」
彼女にこの言葉の意味がわかってもらえるだろうか。信用を損なうようなことを続けたのは彼女だということが。いや、わからなかったからこうして別れるという選択になったんだろうな。
新婦は過去の様々なやらかしがあり、いろんな人に「ヤバい人」と思われていたので出席者は少なめでした。そのやらかしのひとつが度重なるパパ活でした。新郎は新婦との共通の知人がいなかったこともあってこのことをSNS調査するまで分かりませんでした。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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