表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
禁域  作者: 禅海
第二章
88/204

88

 闇の中に凪の海面が波打つような声と、クッションマットが微かに沈む音がして、またそれとは別に、或る便宜的な姿勢変化が起こす、衣擦(きぬず)れと座席の軋む音がする。

 わざわざ座礼したらしい丁寧な彼女に、私はまるで偉ぶった会社役員のように仏頂面で敢えて目も合わせようともせず、ただ内心は我ながらひたすら滑稽にも思えるほどびくびくしながら、せめてもの返事として、本当にそうしているかも分からない程度に、浅い会釈だけして応えた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ