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禁域  作者: 禅海
第二章
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 高校まで市電で一駅の、1K五畳半のアパートは、たまに電灯の気分次第で明かりが一切点かなくなることを除けば、丘の頂上からの見渡しのよく利いた、美しい山景と空模様を望める、(しず)かで落ち着ける三階の角部屋である。

 私が私自身の意志で実家を離れ、県庁所在地である県北のF市内にある私立高校へ進学することを決め、同時に一人暮らしを始めたのは、高校入学という、人生の一つの転換点に、あの見ているだけで鬱陶(うっとう)しい両親の膝下(しっか)を離れようと前々から決めていたからだった。


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