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禁域  作者: 禅海
第一章
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50

 さて十二月にもなると、日本海の潮の香りを包み隠すように雪が降り始め、多い年には子どもの背の高さまで積もる。

 だから大雪の朝は(あらかじ)め家の前を除雪しておかねばならないし、しかもこの年の例外な大雪のせいもあって、私は参拝の前日から両親に徴集され、一人楽しそうにそりに乗って雪遊びに興じる喜子の姿を傍目に、ジャンパー姿で一日中雪かきをさせられた。

 ただそれが多少なり災いしたか、よりにもよって一夜明けた祭礼当日になって、私は前触れなく八度五分の高熱を出した。


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