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禁域  作者: 禅海
第三章
141/204

141


 一


 その多くが課外授業に忙殺された名ばかりの夏季休業は、盆が終わるころにやっと終わりが近づいていると気付くほど、あっという間に過ぎていった。

 考えてみれば夏があっという間に感じられるのは、この高校生ぐらいの精神年齢に限定された人生の特典のようなものである。とはいえ出不精で人嫌いな私のことだから、課外授業以外の時間もあの大学見学の結果として決断するに至った、文系から理系へ転向するための勉強と、束の間の自由特権に庇護された映画鑑賞、そして都琉と疎遠になった代わりに湧き上がってやまない、淫靡(いんび)な慾望の熱消費に充てられた。


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