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禁域  作者: 禅海
第二章
125/204

125

 同級生たちが蝉や蛍のように決死で恋愛にうつつを抜かす様子など、屍体性愛によって外界と著しく隔離されている自分には、きっと無関係に違いないなどと私は独断していたのだが、しかしここで一つ私が抱える矛盾が有るとすれば、それは人が完全なる孤独を実現することなど元々不可能ではあるが、それでも可能な限定的孤独を選ぶためには、孤独や共生をそもそも完全に認識しないか、もしくは最低限の協調を選ぶ必要があることである。

 そしてこの後者の矛盾によって導かれる大いなる危険とは、自身が正常を装い、他人受けのよい仮面を被って生きるうちに、その仮面の描像の方へ、仮面の持ち主自身の魂が丸ごと持っていかれかねないということなのだった。


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