8.繋がり、変わりゆく景色。
これにて、第2章は〆です。
夜からは第3章に入っていきます!
ここまでで、面白いと思っていただけましたら、あとがきまで!
「わたくしたち、とんだお節介だったんですね」
「あはは。そこまで気にしなくても、良いんじゃないかな?」
ほんの少し肩を落としたアーシャに、ボクはそう笑いかける。
彼女曰く、フラン王女もまたテーニャに会うことは固辞したそうだった。理由は同じで、いつか彼自身の力で返しに来てくれるから、とのこと。
通じ合う二人の世界に、ボクたちはやはり驚いた。
そう思っていると。
アーシャは気持ちを切り替えたのか、こう訊いてきた。
「それで、テーニャはその後どうなんですか?」
「あぁ、それだったら――」
それに、ボクが答えようとした時だ。
「やあ、久しぶりだね」
「あ! 噂をすれば、ですね」
リンドさんが、店にやってきたのは。
ボクがそう声を上げると、彼の後ろからひょっこりと顔を覗かせる子供がいた。可愛らしい顔立ちの少年は、間違いない――テーニャだ。
彼はあの髪飾りで前髪を留めて、元気にこう言った。
「ライルさん、この武器の修繕をお願いしたいんです!」――と。
練習用の剣を示して。
リンドさんのもと、冒険者となった少年は笑うのだ。
そんな無邪気な彼に、ボクとアーシャは顔を見合わせて笑みをこぼした。
少しずつ変わっていく人間関係。
少しずつ流れていく時間。
ボクはそれを実感しながら、こう答えるのだった。
「うん、任せて!」――と。
本日も『リペア・ザ・メモリーズ』には、賑やかな声が響いていた。
ここまでお読みいただき、誠にありがとうございます!
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