9/7 言い知れぬ不安。
結論から言うと、昨夜のしゃぶしゃぶまでにメイドは帰ってこなかった。
しかしそんな事は全く気にならないかのように子供たちははしゃぐ。
先日来れなかったからよほど気になっていたのじゃろう。
いろいろ考えていまいち元気になれなかったわしじゃったが、そんなわしにヒナが言った。
つぎはめーこちゃんもいっしょね!
わしはその無邪気な笑顔を見たら気持ちが温かくなるのを感じ、ヒナの頭を撫でてやった。
そしたらティナがわしの事をロリコン呼ばわりしてきて思わず店内で魔法ぶっぱなすところじゃった。
まったく。
ティナにはもう少しヒナの純粋さを見習って頂きたいものじゃ。
そしてヒナにはティナのようにひねくれた育ち方はしないでほしいものじゃ。
みなで食事を終え、家に帰るとまだ部屋は真っ暗であった。
そして今日もメイドは居ない。
特に何事もない一日が始まり、ティナがまた冷蔵庫を空にする。
わしの胃袋ははちきれんばかりになる。
明日もきっとメイドの居ない朝を迎えるのじゃろう。
そう考えると、楽しかった昨夜の食事や、苦しかった今日の食事の事など忘れてしまう程に、不安と寂しさがわしを襲った。
はよ帰れ。