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6/12 創造神と管理猫。


その時は近い。

しかし、その前にこれだけは記しておこうと思う。


まずわしは檻から出る為にあらゆる手を講じた。

しかし不思議な事に、檻を出たら再び檻の中に居る。訳が分からない。


何度か繰り返し気付いたのじゃが、ここだけ空間が捻じれていてわしは延々と檻近辺をぐるぐると周回しているだけであった。


力技でどうにかするのは難しく、思案しているところにメイドが現れる。


彼女はひどく無機質な表情を浮かべて、


黙って居なくなってすいませんでした。貴方とのメイド契約は破棄させて下さい。


それだけ言って去っていく。


わしはその後ろ姿を追いかけようとしたが、もう一度檻を出ると今度は城の外に出てしまった。


このまま帰れという事なのであろう。



しかし、わしは腹が立っていた。

やっと会えたと思ったのになんの説明もなく追い返しおって……教育的指導が必要である。


もうなりふり構っていられず、わしはもう一度城へ突入したが、今度は城に入ると城の外に出る。

ここの空間を弄られてしまった。


どうやっても入る事ができぬのでわし、本当に頭にきてしまった。

門から行けぬのなら無理矢理押し入ってやる、と……ついに転移魔法に手を出した。


すると、城の中、ではなくやはりあの場所に出てしまう。


猫の部屋。

猫は、わしに詫びた。


全てが君のせいで起きたトラブルだと思っていたけれど違うようだ、と。


猫の話を聞くと、どうやらもっと以前、数百年ほど前にわしが行った事ないような世界から無理矢理穴を開けて別の世界に渡るという連中が現れたらしい。


そいつらは時空を操り、自在に場所と場所、世界と世界を繋げる手段を持っていた。ある程度ならば時間にさえ手を加える事が可能だという。


つまりは猫と同じような力である。

そもそもこの猫は、猫の姿をしているが元々は神なのだそうだ。


全ての世界を管理する神であり、作り出した神ではない。

世界を生み出した神は既に滅びて、末裔であるこの猫が管理を引き継いでいるのだとか。


おそらく世界に穴をあけた連中は創造神時代の関係者であろう、との事。


わしは神に喧嘩を売ろうとしていたらしい。


わしが例の事件で穴を広げてしまったのは間違いないが、元はと言えばそいつらが元凶だ、という事で猫が力を貸してくれる事になった。


一時的にわしの中へ同化し、神と同列の存在になる。


魔王であるわしが神様になるなどと笑える展開じゃが、メイドがそやつらに捕らわれているのであれば解放せねばなるまい。


そして、わしは……メイドに関する真実を知る必要がある。

待っていろ。




完結まで残り4日。

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