5/24 娘との対話。
ヒナがケル子の散歩へ行き、ロッテはまだ部屋で爆睡。わしが起きたときにはメイドは既に買い出しに行っておった。
一人で行動させぬようにと思っていたのにすぐこれである。
わしの適当さが恨めしい。
外へ確認しに行こうとしたが、珍しくティナに話しかけられたので今日のところはこちらを優先する事にした。
なにせティナがわざわざコーヒーを入れてくれると言うのじゃ。
個人的には紅茶の方が好みではあるものの、わざわざ娘が用意してくれるものを拒む親はいるまい。
やたら甘くなったコーヒーを飲みながら、ティナに疑問をぶつけてみた。
元の世界に残らなくてよかったのかと。
ティナはそっけない態度のまま、
今更何言ってんの? ここがいいからこっちに来てやったのに。
と呟く。
ついでにわしの事をどう思ってるかと恐る恐る聞いてみると、
変態。
とだけ。
そりゃこいつの認識はそうであろうな。
少しがっかりしながらも、わざわざコーヒー入れてくれるなら嫌われてる訳ではないじゃろうと自分を納得させた。
しかし、部屋に戻ろうとした時、背後から小さな声で、
感謝は、してるけどね。
と聞こえてきたので今日一日わしはハッピーである。