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5/22　家族の愛情。

大して力も無いような霊が想いによって力を増す……そんな事があるのであろうか？

死者の想いが増すというのも不思議な話であるが、老婆は確かにあの瞬間掌に想いを込めてあの馬鹿者の顔をひっぱたいた。

そして、言葉は通じずともあやつも状況を把握した。

わしの発言により老婆の霊が近くにいるのは気付いていたであろうし、あの平手打ちをくらった時きっと過去にビンタされた時の記憶が呼び覚まされたのやもしれん。

あの後老婆は成仏……なんて事はなく、しばらく足腰が悪くなっており出歩けなかったから今の世の中をあちこち見て回ってみるとの事であった。

たまに遊びに来るからねと言ってヒナをぎゅっと抱きしめ、その頭を優しく撫でている姿はまさに孫をあやす祖母のようである。

わしは家族愛のような物に触れる機会が少なかったが、大阪夫妻の事を思い出すとこう、胸が温かくなるような思いであった。

お読み下さりありがとうございます

ヽ(=´▽`=)ノ

完結まであと25日！

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