3/4 ロッテの秘密その2
どうやらロッテが男嫌いなのは本当らしい。
昔から父親以外の男性は会話するのも無理なのだそうである。
そんな奴がいきなり知らない世界に飛ばされてしまったならば確かに慌てるじゃろうし大変であったろう。
それ故にあやつは自分を守る外皮としてあのゴーレム鎧を作った。
あれは大量の岩石をロッテの魔法というか技術で超圧縮した鎧らしく、あの中にさえいればこの世界をうろつくのも安心だったと。
そんな事を震えた声で語るもんじゃからわしはとても複雑な気持ちになってしまった。
つい、気まぐれで
わしの娘になるならば余計な揉め事は起こすなよ?
あと家族は大事にしろ。
そして夜這いをするな。
と条件付きで娘と認めてしまった。
そして再び奴のあざまる水産よいちょまる! が飛び出し、わしは避ける間もなく抱きつかれ、そんなタイミングに限ってティナがロッテの部屋に入って来て大騒ぎになるのだ。
やはり早計であったやもしれん。
しかし、こんなドタバタも悪くないのではないか?
平和である証拠じゃからな。
しかしロッテはわしにしがみつきながら言うのだ。
最後の条件だけは保証できないけど。
と。
なんで?
個人的には一番やめてほしい事なんじゃが。







