1/1 感謝と謝罪。
とりあえずじゃが、小さな町まで辿り着いたのでその近くの岩場まで行って岩盤をくり抜き、形を整え住めるようにしていく。
メイドとティナに町の中を見に行ってもらい、食料が調達できるようなら頼む、と見送ったのじゃが……勿論この世界の金など持ち歩いてはおらんかったのでどうにもなるまい。
情報だけでも仕入れられればそれで充分。そう思っておった。
なのに、あの二人は町中でお尋ね者を二人もとっ捕まえ、報奨金を得てきっちり食料を買い込んできおった。
優秀過ぎて涙が出る。
そして、こんな世界に来る原因になったわしの事を誰も、一言も責めようとはしなかった。
わしはどうしてもう少し信じる事ができなかったんじゃろう?
そのまま待っていたらこんな事にはならず、皆で家に帰れたというのに……。
再び転移魔法を使えばあの世界に帰る事ができるであろうか?
あちらの暦ではもう新年を迎えているだろう。
皆を災難な年越しに付き合わせてしまった。
もし戻れたら、出来る限り恩返しをせねばならぬ。
ついに新年を迎えましたね!
今年も一年、よろしくお願いします♪
遅れましたが明けましておめでとうございます!
ヾ(*´∀`*)ノ







