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12/17 恐れていた事態。
今朝、起きるなりティナが部屋にやってきた。
扉を開け、壁によりかかり腕を組んで決めポーズしながらほくそ笑んできた。
この時点でとてつもなく嫌な予感がしていたのじゃが、わしの予感は的中。
日記、書いてるんだって?
この一言でわしは凍りついた。
ヒナに聞いたよー?
と奴は笑う。間違いなくわしの弱みを握るために来たのじゃ。
あるいは揺さぶりをかけてわしを動揺させて楽しむつもりやもしれん。
ティナにだけは知られたくなかった。
いや、メイドにも知られたらいろいろまずいというか殺されかねんのじゃが……。
とにかく目の前の障害をどう片付けるかを必死に考えて、考えて考えて考えて何も思いつかんかったので頭をぼんやりさせてティナの自室に放り込んできた。
きちんと忘れていますように!
それと日記の保管に関しては早めに策を講じたほうが良さそうじゃ。