7/2 ラーメンとメイドもどき。
わしはラーメンが好き。
最近はメイドの飯が上手いので食べてないが老夫婦にやっかいになっていた頃は、近所にあったラーメン屋によく行っていたものじゃ。
醤油、みそ、塩、とんこつ、などなど。
明らかに塩分過多なその料理はなんとも麻薬のように脳に作用して次々に麺を体内に取り込んでしまう。
一人暮らしを始めてすぐに一度自分で作ろうと思いスーパーに売ってる簡単に作れるという袋麺を購入。
よく分からなくて終了。
それからと言う物カップラーメンくらいしか食べておらんかった。
メイドにラーメン作れないかと聞いてみたところ、ラーメンなら自分で作るより専門店に行った方がいいとの事で二人で外食へ。
しかしくそ暑い中行列のできるラーメン屋へ連れていかれたのでわししんどい。
もう若くないんじゃしこの暑さの中何十分も並ぶのは辛かった。
しかし、店の中に入ったら世界は一変する。
まず店主がメイドに、ひさしぶりっ! と声をかけた。
どうやらメイドの行きつけの店だったらしい。
ここは塩ラーメンがメインのお店らしいのでわしも看板メニューを注文したのじゃが、とてつもなく美味い。
これなら並ぶのも納得じゃ。
しかし隣でメイドがギットギトで山盛りになってるあり得ない量のラーメンを涼しい顔で完食しているのを見てわしは軽く引いた。
メイドというのは胃袋が四次元にでも繋がっているのじゃろうか?
食いっぷりがいいので店主から覚えられていたらしいが、メイドはもともとこの近辺に住んでいたという事が分かって少し意外じゃった。
この女はどこか遠くの危ない組織から逃亡中のエージェントくらいの過去があってもおかしくないと思っていたのに、意外と普通の暮らしをしていたようじゃ。
帰宅すると、わしの部屋の前にメイドもどきが立っていた。
わしは震えあがった。
いつぞやのメイド面接一人目。わしを呪ってやるとか言ってたヤバい奴。
あの女が部屋のドアのカギ穴に、針金を突っ込んでいた。
あまりに怖かったので再びあたまがぼんやりする魔法をかけて行動不能にし、メイドにお願いしてどこかに捨ててきてもらった。
その後の事は知らないし知りたくない。
メイドが言うには、もう戻ってこれませんから安心してください。との事。
どこじゃ、どこに捨ててきたのじゃ。
気になるけれど、知りたくはなかった。
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普段は
ぼっち姫は目立ちたくない! 〜心まで女になる前に俺の体を取り戻す!!〜
というちょっと変わったTSハイファンタジー作品を書いています。
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