6/25 メイドという職業について。
昨夜の収録はとてもためになった。
収録がというよりはタミヤと話せたことが、じゃ。
わしはメイドという職業に絶対的な秘密があると睨んでおる。
試しに何人かにメイドの強さの秘密を聞いたところ、メイドさんが強いわけ無いじゃないっすかー。と誤魔化されてしまった。
しかし、わしを騙そうとしてもそうはいかんぞ。
必ず何か秘密があるはずじゃ。
そう思い、タミヤに声をかけメイドとはどういうものかを聞いた。
最強。
奴は即答した。
やはりメイドには秘密があるのじゃ。
分かる者にしか分からぬ秘密が。
タミヤも何故最強かはそのメイドそれぞれ違うと言葉を濁していたが、世の中には角を生やし鉄球を振り回すメイドや、恐ろしい程のジュウという兵器を隠し持つメイド、ドラゴンのメイド、腹筋が割れていて眼帯をしたロリコンのメイドなど様々な種類が居るらしい。
わしが知ってるジョブという物はある程度職業別にできる事や特徴があり、そこから大きく外れる事は無いのじゃが……。
この世界でメイドというのはもしや人知をこえた実力者達の総称なのやもしれん。
だとしたら何故主人に従う?
主従関係というのはそこまで重要なものじゃろうか?
勿論わしとしてはその方が助かるのじゃが、メイドという生き物は自分より弱い相手に従う事を厭わないのか?
わからぬ。
価値観の違いというやつじゃろうか?
金銭が絡んだ契約というのはそれほどまでの拘束力を持つということかもしれぬ。
謎が多いが、少しだけメイドという物の本質に近付けた気がする。
タミヤとは今後も懇意にしておこう。
幹部に抜擢することもやぶさかではない。
しかし、奴が別れ際に言っていた事が気になる。
魔王さん、炎上してるけど大丈夫ですか?
確かに奴はそう言った。
炎上とは? わしは燃えてなどおらぬ。
だから大丈夫じゃと言っておいたが、あれは何かの隠語的な表現だったのじゃろうか?
まさかわしの知らない間に時限性の爆裂魔法でもかけられたか?
いや、だとしたら誰に?
まさかうちのメイドはわしを暗殺する気なのでは?
これはいろいろ見極める必要がありそうじゃ。