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MFO始めました。

お久しぶりです。勉強、勉強、勉強、勉強、偶に妄想

という日々を送ってます。浪人 太郎ともうします。

ではなくてハルポンでございます。

最近、過去の作品をチラッと目を通したときに、まとまりのなさが改めて感じられたのでこちらで改稿版を投稿させていただきたいと思います。


昔の作品も戒めというか記念というか、まあ残しているので見れるとは思いますけど、読むに耐えないと思います。

「以上、朝のニュースをお伝えしました。それではまた明日」


 ……家に帰ると、テレビがついていて、ちょうどCMになったところだった。



[新しい世界で新しい経験を得てみませんか?………ZONY最新作・MFO〈ミステリアスファンタジーオンライン〉今夏サービス開始!!]


 ありふれた一つのゲームのCMだった。でも、私は一目見て、そのゲームが少し気になった。


「あら、おかえり。もう朝ご飯出来てるから、一人ですませてね」


 荷物を置きにリビングに行くと、母が慌ただしく仕事に行く準備をしていた。どうやらまた時間ぎりぎりみたいだ。


「あ、うん。それとさ、今日でバイトやめてきた。私やっぱりああいった仕事向いてないよ」


 そう言うと、母は少し残念そうな顔をした。父母が勧めてくれたんだけど結局うまくいかなかった。


「そう。まあ、あなたの事よ。これ以上私達は何もいわないわ。それじゃあ、私はもう行くわね。遅刻しちゃうわ」


 せかせかと出て行く母親を見送って、ソファに座る。そして、タブレット端末をいじって、さっきのゲームを調べてみる。

 世界で初めてVRゲームを販売したZONY社が手がける最新作だ。正式サービスは来週からだったのでもう既に事前予約は締め切られていた。


 まあ、しかたがない、とは思いつつも、やりたくてやりたくて仕方ない。



 タッタラ タッタラタンタン タラララン♪


 む?誰かな。私の携帯にかけてくる人なんて両方の手で数えれるくらいだし、こんな時間にかけてこれる人はいないのに……みんな仕事してるから。


「はい、もしもし」


「もしもし、ミヨか?

 手短に用件だけ伝えるな。MFO貰ってくれないか。海外に移籍する事にしたからな。やる暇ないだろうし、それにお前暇だろ?」


「まあ……それにバイトもやめたし、もっと暇になってるよ。それにそのゲームやりたかったから」


「そうか。今どこにいる?」


「ああ、実家に送って。それからあの家に持ってくから」


「わかった。じゃあ切るぞ」



 プーーッ プーーッ プーーッ


 久しぶりにヨーイチおじからの電話だった。

 ついにあの人も海外ねぇ。思ったより早かったわね。


 彼のおかげで私は浪人しても、ニートになっても、誰にも何も文句を言われない。


 まあ、彼は私の母の兄で、詳しくはいえないけど莫大な資産を持ってる。そして私は叔父の持ち家の一つの管理をニートになってからは任されているわけで……



 そんなことは置いておいて、とにかくMFOが出来るようになったのはとても嬉しい。


 私は大学受験に失敗してから、いや高校生の終わり頃からあてどもない生活を送っていた。自分が一日を無駄に食い潰していく虫のようにさえ思える。


 そうして私の目に映る世界はモノクロの世界へと変わっていった。


 だから、私はこのゲームなら、このゲームこそ、私の世界に色を取り戻してくれるかも、と期待し、プレイしたかったのだ。




 それから六日たって、叔父のもとから大きな段ボール箱が二つ送られてきた。早速、私は叔父の持ち家へ持ち帰る。実家の自室は少々狭いのよ。


「よし、これでだいたいの準備は大丈夫そうね」


 叔父の家の一室、私の曾祖父が使っていた部屋にVRワールドへダイブする装置を搬入し終わった。

 あとはキャラクターを作成して今日は終わりにしましょうか。というより、もうやることがないんですけど。


 キャラクターを作成し始める前に昼食にする。今日はさっと作った醤油炒飯と、トマトとキャベツのサラダを作ってみた。あまり料理上手ってわけじゃないんだけどね。


 食後に歯磨き等をすませてから、あの部屋に行く。

 さっき装置のパーツが入っていた段ボールからゴツいヘルメットとパイロットやF1ドライバーを連想するようなスーツを取り出す。


 思ってたより重装備ね。これをきて、さっき搬入したイスに座ってプレイするみたい。


 着ていた服をきれいに畳んで、スーツを着る。そしてヘルメットをかぶってイスに座った。


 《MFOの起動中です。しばらくお待ちください》


 しばらくして、意識がどこかにスーッと引っ張られていく感覚を覚えた。


 意識が戻ってくると、そこは天井まで届くような大きな本棚が壁となっている部屋で、部屋の真ん中に豪華な執務机に座ったおじいさんがいた。



「おっほっほ!おぬしもキャラクター作成じゃろ。さっさとこの中から種族を選ぶのじゃな」


 いきなり分厚い本を投げてきたので、慌ててキャッチする。お爺さんがダンブ○○○に見えて仕方がない。まあ気にしたら負けよ。


 そう思いつつ、ページをパラパラとめくっていく。


 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 ヒト・・・コーカソイド、ネグロイド、モンゴロイド、……

 エルフ・・・……

 妖精・・・……

 獣人・・・……、狐獣人、……

 ドラゴン&龍・・・……

 ・

 ・

 ・

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




 とてもたくさんありすぎて悩む。どうしようかなぁ。ハーフとかクォーターとか出来るといいのになぁ。


「あのー、ハーフとかになること出来ます?出来るとあまり悩まないんですけど」


 思い切って、ダンブ……じゃなくておじいちゃんにきてみる。


「出来んこともないが、あまりオススメできんな。どちらの特徴も薄れて役に立たなくなる能力も出てくる。それでもしたいのなら構わんよ」


 あら、出来るのね。ならアレとアレのハーフにしましょうか。


「じゃあ、モンゴロイドと狐獣人のハーフで出来るかしら?」


「できるとも。少し待っておくのじゃな。次はお主の容姿、姓名の決定じゃ」


 そう言って、大きな鏡を持ってきてくれた。


 大きな鏡に、私がゲームで使うキャラクターが映っている。

 身長175cmで体系はスレンダーな感じ。現実の私と全く変わらない。容姿もありのままの私なのだが、変わった点が二つ。キツネミミとシッポがついている。私の栗色の髪にとてもあっているように思う。そして初期の装備は東龍皇国の和服だった。


「ちょっとこちらの事情でな。出身国が選択できんのじゃがよいかな?」


 お爺さんが少し申し訳なさそうに言う。

 まあ元から東龍皇国にするつもりだったし。


「はい、構いませんよ。あ、それで虹彩を真紅に変更してもらいたいんですけれど」


 流石に、現実と全く一緒というのは味気ないので目の色のみ変える。


「…………はあ、やっておくのじゃ。ほかに要望はあるかね」



 私何か変なお願いしたかしら?まあ気にしませんけど。

 後ほかに変更したいのは……胸くらいでしょうけどね。いじっても虚しくなるだけなのでやめておきましょうか。


「特にないですね。それで、キャラ名なんですけど姓をヒバリノ、名をヨゾラにしてもらっていいですか。」


「了解じゃ。これでキャラクター作成は終了じゃの。詳しいことは、後数時間ほどすればあちらの世界〈ミステリア〉でわかるじゃろう。ではな」


 また意識が引っ張られていく。二回目ともなると慣れてきた……

 時計はもう午後3時を示していた。

 今日は今からもう寝て、深夜十二時からの活動に備える。






 ピピピッ ピピピッ ピピピッ


 アラームの音が聞こえる。もう午後11時らしい。後一時間もすればゲームが始まる。それまでに準備しなきゃ。


 よっこいしょ。布団を抜け出て、トイレや軽食等人間に必要なことを終わらせる。

 そして、ゲーム中に自動で水分補給するためにドリンクタンクへポッカリを注ぐ。


 準備し終えた頃にはもう五分前だった。さっさと着替えてチューブを口に入れてヘルメットをかぶる。

 よしスタンバイ完了!


 そして12時になる。


 意識が切り替わっていく。




 そこはまたあの部屋だった。でも、今はさっきみたいに本棚にあふれていた本が見あたらない。あったとしても少しだ。それに、気になってもあのおじいさんがいないから聞けない。なんでだろう?



「……お主こっちじゃ」


 声がした!姿はない。

 振り返ると和風の引き戸があった。


「ここをくぐっていくのじゃ。はやく!」


 何か焦ってるみたい?

 気になるけど今は急ごう。


「向こうに着いたら、石像を辿りなさい。そうすれば……」


 聞き終わる前に私の視界は光に飲まれた。






 気がつくと周りは荒れ地だった。丈の短い草こそ生えているがほとんどは岩肌が露出している。この風景あそこに似てる。

 恐らくここは高原で人は近くに住んでいそうにない。


 辺りを見回している間に、ふっと狐の石像が目に入る。いかにもこっちにおいでと言わんばかりの様子で不気味だ。

 あっ、この石像をたどっていけと……そういう事ね。


 どんどん石像を見つけて辿っていく。雲が近くなってきたとき、パタッと石像が見あたらなくなった。どうしようか困ったわ。それに、だいぶ標高が高いのだろう。かなり寒い。こんな所で一人飢え死ぬのも嫌よね。


 後、探していないところは……雲の中ね。いつまでもここに留まっていても意味はないし。さらに上へ行きましょう。


 雲の中を進む。かなり視界が悪い。一寸先は闇ではなくって、白ってかんじね。ほんの少し先しか見えない。


 ヌッ


「きゃあ!?」


 いきなり目の前にあの狐の石像があった。し、心臓に悪すぎる……

 しかし、ここにあったってことは、上にいくのは正解だったって事ね。雲を抜けた辺りが目的地だろう。


 VRなのに体力的にきつく感じていたころ、辺りの靄が急に薄れてきた。そして目の前には二つの狛狐、赤い鳥居……ここにくればよかったのかな?

 それにしても疲れたぁ。


 周りの様子を窺うと鳥居をくぐると石で出来た階段が続いている。そしてその階段を目線で追っていくと、山頂より少し下の開けた場所に大きな社殿が建っていた。その前に連なるように民家のような和風の建物が整然と並ぶ。

 不思議な場所だ。

 何より綺麗だ。一つに調和されているという雰囲気、建物の造り全てが素晴らしい。

 そして階段の中央に灯る小さな灯り。

 炎の揺らめきが、柔らかい光が心を落ち着かせる。

 あとははっきりと見える満点の星々。

 今の街ではもうみれなくなった景色だ。


 このゲームを始めて、早速よかったと思っている自分がいる。このゲーム、これからが楽しみだ。


 景観に心を奪われていた。静寂な雰囲気に酔いしれていたのに……


「そこのお前!なにをしている!」


 誰かがやってきたみたいね。









定期更新は無理だ!

ってするとぐだるので、金曜日に少しずつ進めていきたいなあと

そんな余裕は微塵もないわけですが……

とにかく勉学優先でいきます。



追加:評価は頂けると大変ありがたいです。これからの指針になるので。

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