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1日の始まり
これはこの世界とちょっぴり似ている別の世界のお話。
これはある二人が出会う運命のお話。
これはきっと楽しい日常と不思議な非日常の入り混じるお話。
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私は彼方花奈。今日は聖霊と契約する大事な儀式があります。この村コロネ村では皆15歳になって成人するのと同時に、人生を共に歩む精霊と契約するのです。だからとっても大事なんですけど…
「道が、道がわかんないよぉ…」
朝早くから張り切って出発したはずなのですが、いつのまにか道に迷ってどこに行けばいいのかわかりません。
私が、その場に崩れかけると手を掴んで引っ張ってくれる人がいました。幼馴染の綾ちゃんです。
「ほら、そんなとこで座ってたら遅れるわよ!」
橘 綾音ちゃん。幼稚園のころからずっと一緒で、大事な友達です。
「また、道に迷ったんでしょ。ちょっと急がないと行けないけど、まだ間に合うわね。行くわよ!」
「はい!行きましょう!」
今日ものどかな春の日差しと暖かな風の吹く、新しい1日が始まります!




