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人生のボーナスタイム

作者: 飛燕

???「もうひー君のことは彼氏として好きでは無くなった。でも人として好きだからまだ友達でいたい」

あーあまただ。全部終わった。僕こと飛燕は琴音という女性に今振られた。今回が実に5回目の恋愛である。


 彼には22までに誰かと婚約しなければ好きでもない人と結婚させられる約束があった。古風な言い方をすれば許嫁というやつだ。彼の精神はひどく消耗していた。別れただけではなくそのことを残酷にも親のせいで思い出してしまったからだ。それからの生活というものは荒れていた。毎日満タンのVODKA2本をから瓶にしてからタバコは5箱と学生とは思えない生活をしていた。彼は必死に考えた。色々な人に相談した。しかしそれで得られた答えはどれも前向きに次の恋愛に行けというものだった。正直彼にはもう恋愛をする精神力がない。もう恐れているのだ残りの時間をそして彼は決心する


飛燕「よし、あと三年間大事な人のために使おう。それでみんなが幸せになったら俺も気兼ねなく逝ける」


どこか間違った答えかもしれない。誰もがいうだろう。あなたは日本という幸せな国に生まれてせっかく授かった命を捨てるのは勿体無いと。しかし私は問おう。生きるという選択肢をとっているならば、死という選択肢をとってもいいのではないかと。誰もがそれを否定するだろう。確かに死というのは怖い。それでもそいつに最後はすがって死のうと彼は本気で考えている。


彼はそこから三年間自分の大事な人を助けてきた。それは彼の自己満足かもしれない。しかし1度死んだ彼は悟っていた。所詮人生自己満足なことを。だからこそ相手にどんなに煙たがられても自分からその子達に色々働きかけ結果みんな幸せになってくれた。


一人は今も郵便局で働き今は婚約者ができてとても幸せそうに人生を謳歌している。本当の幸せを手に入れたのか・・・よかった。お前にはよくタバコ通話付き合ってもらったな。まだ一緒に吸ってたかったよ・・てか飲みたかったな


一人は自分の大事なものに気づき今は好きな先輩と毎日遊んでいてとても楽しそうだ。実はこいつのことが何気に心配になっていたので本当に良かった。


一人は昔から好きな同級生と色々あったが今は同棲している。こいつは問題児だったが人として魅力があったのでまあそうなるだろうと思っていた。どんな男でもそいつが幸せならいいかな。頼むよ


一人は好きな女性と婚約をしていて、彼女に働かせて自分は哲学にふけっているそうだ。まぁ色々な愛の形があるよな。こいつも楽しそうで笑ってくれているならそれでいいや。


一人はやっと定職につき昔から付き合っていた彼女とこの度婚約したとゆう・・お前ら喧嘩ばっかしてたけど本当に仲良いよな。お前とはよく飲んでいつも俺の相談に乘ってくれたよな本当にありがとう


一人は俺と別れてからダンスに没頭し全国大会へ行きアメリカへの出場が決まったようだ。そしてそのあと常にそばにいてくれる大事な人を見つけて今は1児の母だ。お前は色々面倒かけて俺のせいで悩ませてごめんな。でも幸せを見つけてくれて良かった。俺のこと忘れて幸せに手に入れたんだもんな。永遠の片思いってのも悪くねえかもな・・・・


これ以外にも例はあるが彼の人生はこの3年でとても豊かなものと言っていいだろう。彼の遺産は全て世界の恵まれない子供達に送られる予定だ。それは微々たるものかもしれない。それでも誰かの役に立てれるならと彼はそれを望んだ。


彼は今海辺で最後のタバコを吸っている。流れ星が彼には引き止める涙に見えた。しかし彼は止まらない。自分のすべきことをわかっているから


飛燕「みんないい人生をありがとう。世界は美しい・・・」

この言葉を一言に彼は海へ消えて言った。このあと彼の姿を見たものはいないという・・・


彼はこの三年間良く言っていた。


「どんな人でもいいから愛してしまったらそれを投げ捨てず困った時はどんな犠牲を払っても助けたいと思えるような相手を見つけろ。」


そして彼の大事な人達はそれを心に刻み見事に答えた。人はそれを自分勝手な願いだと思うかもしれない。たしかにそうだ。この願いは彼の勝手な願いだ。だが彼は別にそれを悪いことだと思っていない。だってそうだろ?大事な人の幸せを願って何が悪い?


この短編を読んでいる人たちにはもしかしたら恋に負けて挫折してる人がいるかもしれない。だけどそれで自暴自棄になってはだめだ。あなた達には人を自由に好きになり、自由に一緒になる権利がある。愛情に気づけないというならまずは自分の身近な人を大事にして見てはいかがだろうか。それがいつかはあなたの大事な人のなるのかもしれないのだからー





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