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プロローグ

どうも、この度この作品が処女作となります、ニシュラ和尚ともうします。

至らないところは多々あると思いますが、温かな目でいてくれると幸いです。

どうぞ、これからよろしくお願い致します


あと、感想お待ちしております

とあるダンジョン 最下層


「オラァッ!!」


男が手に持った身の丈ほどもある剣で、目の前のモンスターに斬りかかった。

ザンッ!という効果音と共に赤いポリゴンが飛び散り、モンスターの体力を削る。 が、それは僅かなものであった



「くっそ!こいつ、どんなけ硬ぇんだよっ!!」



「アルファ! 下がれ!」



「ウオッ!?」


仲間の呼び掛けに、アルファと呼ばれた赤髪の男が下がる。 すると、数瞬まで男のいたその場所に、モンスターの尻尾による攻撃が入り、地面にクレーターを作った


「アッブネェ!? サンキュー!スピア!」


「あんまり、突っ走んな。 リーダーだろ」


スピアと呼ばれた、両手に二本の槍を構えた男が、下がってきたリーダーに呆れの視線を向ける


「リーダーだからだろ。 ほれ、しゃべってる暇はないぞっ!」



「分かってるよ! エム!ナイン! 頼んだ!」



「任された」


「御褒美でぇす!」



一瞬見失っていたアルファを再度その視界に捉えたモンスターは威嚇するようにその体を大きく見せる


その間に、アルファとスピアは後ろからきた甲冑の騎士二人と交代。 一人は頼もしい言葉が、もう一人からは残念な言葉がその空間内に響いた



「シロ!エルド! あとどれくらいかかる!?」



騎士二人が大きな盾を構えて、モンスターの攻撃に耐えている間に、最後列で魔術の詠唱に入っている二人にアルファが尋ねた



「もう少し!」



「僕は大丈夫です!」


「よっしゃ! シロ! 頼んだ!」



二人のうち、白いローブに身を包み、白い身の丈以上もある杖を持った男の魔術師が、先に完成した魔術を発動する


「『魔術強化』!」


杖から目映い光のエフェクトが発生すると、その光が隣で詠唱中の男を包み込む



彼が使ったのは、その術名が示す通り、対象の呪文詠唱中の魔術の威力や射程などを上げることだ



「よっしゃぁ!詠唱完了! 喰らえや蜥蜴ヤロォ!」



もう一方の赤いローブの男が先程の魔術師とは対称的な黒い杖をモンスターーードラゴンに向けた



「『大火球』!!」



火の魔術師である彼が使える最も威力の高い魔術。

頭上に現れた直径15メートル程の火の玉は一瞬停滞したあと、真っ直ぐにドラゴンに向かっていく



そんな攻撃を易々と受けるはずもないドラゴンは余裕をもって避けようとするが、その回避行動を邪魔するものがいた




「はい、隙だらけっ」



「ギャァァアアァァ!!??」



ドラゴンの両目に刺さった二本の矢。 その矢が放たれた方を向けば、今までどこにいたのか、更に弓矢を構えるエルフの男


「ナイス! レンジャー!」


アルファがレンジャーに親指を立てるとそんなアルファの様子を見ていたレンジャーはニッコリと微笑んだ



そして、目の見えなくなったドラゴンは回避行動をとることができず、無防備な状態で巨大な火の玉をその身に受けた




「ガァァァァ!!!???」


「っしゃぁ!!ジャストヒットォ!」



「NINJA!」


「ニンッ!!」


アルファの声に今度は、ドラゴンの背後。 黒装束の所謂、忍者の姿をした男が大きく跳躍し、逆手に持っていた小刀でドラゴンの脳天を突き刺した



「行くぞスピア!」


「おう!」


ドラゴンが悶え苦しんでいる間に、前衛の二人が距離をつめる。



だが、黙ってやられているばかりのドラゴンではなかった。一瞬で向かってくる敵二名を認識すると、その口から直径1メートル程の火の玉が大量に射出された



「げぇっ!まず!?」


いくら、なんでも、あの火の玉の弾幕を潜り抜けるのは困難だ。だが、パーティにはもう一人、頼りになる奴がいる



現れたのは人の形をした小さな大量の紙。 それが、二人を守るように展開され、火の玉一つ一つを無力化していく



人形には『解術』と書かれていた



「フミヅキ!! お前、やっぱ、最高!! 」



「感謝するぞ!!」


「あぁ! サポートなら任せとけ!! ついでに、『強化』の式神、行け!」



腰のケースから二枚の人の形の紙ーー式神を取り出した青髪のおとこは、それを前を走る二人に投げた。



式神は二人の背中に貼り付くと、淡い光を放ち、消えてしまう。 しかし、そのおかげで少しではあるが二人の戦士に強化の魔術がかかったのだ



「これでぇ!!」


「ラストォ!!」



二本の槍がドラゴンの頭を貫き、剣がその頭を斬り落とした



その瞬間、メンバー9人が歓喜に震えるのだった

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