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異世界の死天使  作者: taka
第一章
4/13

はじめての謁見

相変わらずダラダラとした駄文です。短絡的で拙いと思いますが、さらに頑張っていきますのでよろしくお願いします。


追記:変更部分です。

今、僕やかえでは教師や他の生徒とともに謁見の間に向けて歩いている。城の中は豪華な装飾と言える。赤色の壁に所々絵画が飾られており、天井からはシャンデリアっぽいものがぶら下がりその燭台には石っぽいものが煌々と輝いている。


どうやらあれが魔石みたいだね。それに僕達の召喚された部屋は王宮の中心部と直接繋がっているみたいだけど、これからすると僕達が召喚されたのは極秘事項みたいだね。


そんな事を思いながら進んでいく。しばらくすると黄金で彫刻で装飾された重々しい扉の前に到着した。


「それでは皆様、これから謁見の間に入ります。右膝を地面について左足はしゃがんでいるような形、そして右手を心臓の上くらいの位置に当ててください。立ったまま話す事が許されると思いますが、その場合は目線は胸くらいの位置を見ていただきますようお願いいたします。こちらから勝手に呼んでおきながら誠に申し訳ありませんが」


王女がそういうと、光輝みつてる


「解りました。状況はともかくとして、まずお互い話し合うにも礼をつくさないといけないしな」


犬養いぬかい先生も


「光輝君の言うとおりよ。礼をつくさない、というのは話し合いとか感情的なぶつかり合い云々以前の問題だからね」


と賛意を示す。


「僕も腹立たしいけど、今はわがままを言って駄々をこねても何も生み出さないからな」


と雫もそれに追随する。


「それでは」


重々しい扉が ゴゴゴゴッ という音を立てて開く。ふと全体を目線だけで見渡すと謁見の間というだけあって、廊下の豪華さとはまたかけ離れた豪華さだ。壁は白地で金の装飾が全体に施されている。オリーブの木っぽい文様や、天使や悪魔っぽい文様、それに玉座の後ろにはでかい女神の様な像が見下ろしている。


俺の視線のまっすぐ先、奥の方には国王・王后が居り、向かって左側の近い位置には聖職者と思われる集団と武装した騎士と思われる者が勢ぞろいしている。多分国防大臣とか騎士団長とかだろう。右側の近い席には豪華な服を着ているな。王族だろうか? その後には貴族っぽい人が勢ぞろいしている。


そして玉座に比較的近い場所まで足を薦めると、総勢35人 あらかじめ言われていた礼をとる。秀郷の表情はもろに嫌々だ。ふと目線だけで玉座を見る。


体格だけでいえば、まもるよりでかいと思うが、あまり鍛えられてなさそうだ。太っていて動きづらそうだけど、眼光は鋭い。やばい……怖いよ~~ 一方の王后の方はまさに妖艶、毒婦という感じで存在感も凄まじい。金髪碧眼・身長172くらい、やはりユリアは母譲りみたい。


二人とも政治的に切れ者そうな雰囲気で、欲望の為になんでもしてなんら罪悪感を持たなさそうな感じだ。何の感情も篭っていない目で僕達を見ている事からするとただの道具と思っているみたいだ。足が震えてきた。いけない、僕がかえでを守らなきゃ!! その為にも勇気を出すんだ。頑張れ!! 僕!!


「陛下、さきほどお話申し上げた、召喚されし勇者達でございます」


「うむ よくぞ参った。まぁ、そう硬くならずとも礼を解いて立たれよ。この後晩餐会も控えておるでの」


重々しく口を開いた。


「妾からも歓迎の言葉を贈りたいと思います」


王后もそう口を開く。そして国王から俺達に質問してきた。


「ようこそ、わしが国王をつとめているエグバード十五世じゃ。これは我の后でマデリーンじゃ。これから朕が今の状況についてあらましを説明するが良いか?」


「はい承ります」、光輝が代表して返答した


「うむ、ではさっそく状況を説明しよう。まず世界観からじゃな。この世界は五つの大陸に別れておる。人間社会を中心として獣人族もいるヴェスト大陸とズュード大陸、どちらかと言えば獣人族の国家が中心で人間も相当数進出しているオスト大陸、エルフ族が数多く居るアルトナ大陸、そして魔族が住んでいるノルドじゃ。魔族については朕もあまり詳しくは知らんが、確かなのは最近魔族の勢いが活発になってきておる。しかも問題は魔族だけじゃなくての、いくつかの人間の国や獣人の国も侵略の意思を明確にしておる。特に帝国は強大な力を持っておって各地で侵略を繰り返しており、周辺国は魔族と同じような被害になっておる。なんら罪も無い臣民や救援にかけつけた騎士達が多数亡くなっておるのは忍びない。どうか勇者達よ、我々を救ってはくれんじゃろうか?」


あの言葉を鵜呑みにするのも危険みたいだね。知性を有する生き物である以上集団や国家を維持するため、また自分の地位や特権を維持するためには嘘もつけば敵と組んでやらせ行為もする。歴史の授業は通りいっぺんの事しか習わなかったけど、でもそういうのが一杯あったって習ったよ。うん。


「状況は解りました。それでは僕の方から質問があります。元の世界には帰る事は出来るのでしょうか?」


「残念じゃが、こちらからは元の世界に戻す事は出来ないようじゃ」


残念そうにうなだれながら国王は言う。


「ホホホホ ですが心配はありませんよ。妾は以前聞いたのですが、ガラドールにある伝説の魔王が建てた城の地下深くに召喚したものを再び元に戻す装置があるそうですよ。ですから魔族を倒し、ガラドール大陸を魔族の手から開放すれば何とかなるかもしれません。もちろん報酬は別途キチンと払わせていただきます。」


王后が慈愛に満ちたような顔でそう返すと光輝は


「解りました。ですがすこしお時間をください。皆が皆納得できたわけではありませんから、今夜中はジックリ話し合いをして決めたいと思います。」


こ、これやばいよ。”あるそうですよ””なるかもしれません”とか。つまり元の世界へ帰られる事については何も約束してない。それどころか、駄目だった場合元の世界へ帰る方法を一緒に探してくれる事すら一言も言っていないので、方法も無ければ協力する気も無いという事態にすらなりうる。どうしよ~ いや、僕は絶対に帰る方法を見つけてかえでを喜ばせるんだ。


「解りましたわ。それでよろしいですわよね? 陛下」


「うむ。王后がそういうのであるなら、わしは構わんぞ。さて、これで終わりで良いかの? お腹も空いておろう、これから晩餐の宴に招待したあと、確認の部屋の案内じゃ。ゆるりとするがよい。」


「ありがとうございます。それでは、皆 とりあえずご飯を食べよう」


その言葉に納得するかの様に皆がいっせいに元来た扉の方に歩いていく。

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